「村田・東光連合」初の共同開発スマホ部品をベトナムで量産
アップルの新モデルに搭載される見込み
東光は親会社の村田製作所と共同開発したスマートフォン向けのインダクター(コイル)「DFES」の量産をベトナムで始めた。米アップルが近く発売するスマホの新モデルなどに搭載されると見られる。スマホは大画面モデルの人気が高く薄型部品の需要が拡大している。東光は村田の生産技術を生かして今後も製品群を拡充し、競合の日系や台湾メーカーを引き離す。
インダクターは金属磁性材料を使った金属コイルで、スマホの電源回路に搭載しノイズ除去や電流の安定化を担う部品。「DFES」は東光のダナン工場で量産を始めた。縦1・6ミリ×横0・8ミリ×高さ0・8ミリメートルと金属コイルとしては業界最小サイズとなる。
小型・薄型で大電流が流せるほか、電力損失も少ない特徴を持つ。東光が得意とする巻き線技術や金属系の材料技術、村田製作所が持つチップ部品の生産や微細加工の技術を融合して開発した。2014年3月の連結子会社化後、初の共同開発品となる。
スマホは成長が鈍化しているものの、大画面化やバッテリー容量の拡大、高速無線通信「LTE」端末の普及といった高機能化が進展。このため東光など日系メーカーが得意とする小型・低背部品の需要は堅調に推移している。
スマホ用の金属コイルは日系ではTDK、太陽誘電、海外では台湾シンテックなどが手がける。東光は「DFES」以外にも村田と共同開発を進めており、高機能コイルの品ぞろえを増やし同分野で競争力を維持する。15年度中に金属コイルの年間生産能力を5億個(14年度は4億個)に引き上げる計画を掲げる。
インダクターは金属磁性材料を使った金属コイルで、スマホの電源回路に搭載しノイズ除去や電流の安定化を担う部品。「DFES」は東光のダナン工場で量産を始めた。縦1・6ミリ×横0・8ミリ×高さ0・8ミリメートルと金属コイルとしては業界最小サイズとなる。
小型・薄型で大電流が流せるほか、電力損失も少ない特徴を持つ。東光が得意とする巻き線技術や金属系の材料技術、村田製作所が持つチップ部品の生産や微細加工の技術を融合して開発した。2014年3月の連結子会社化後、初の共同開発品となる。
スマホは成長が鈍化しているものの、大画面化やバッテリー容量の拡大、高速無線通信「LTE」端末の普及といった高機能化が進展。このため東光など日系メーカーが得意とする小型・低背部品の需要は堅調に推移している。
スマホ用の金属コイルは日系ではTDK、太陽誘電、海外では台湾シンテックなどが手がける。東光は「DFES」以外にも村田と共同開発を進めており、高機能コイルの品ぞろえを増やし同分野で競争力を維持する。15年度中に金属コイルの年間生産能力を5億個(14年度は4億個)に引き上げる計画を掲げる。