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福岡のロボ・半導体の産学官組織が統合!会長は安川電機の津田社長

9月2日に福岡市内で統合総会を開く予定
 福岡県は産学官組織の「福岡先端システムLSI開発拠点推進会議」と「ロボット産業振興会議」を統合して「福岡県ロボット・システム産業振興会議(仮称)」を発足する。半導体とロボットの技術を組み合わせた製品開発を加速するのが目的。当面は医療福祉、エネルギーマネジメントシステム、食品・農業の3分野での成果を目標とし開発支援に取り組む。
 
 9月2日に統合総会を開き、正式に決める。会長には、両会議で会長を務める安川電機の津田純嗣会長兼社長が就任。役員は九州大学、九州工業大学、早稲田大学、文部科学省、九州経済産業局などからのメンバーで構成する。事務局は福岡県、北九州市、福岡市が共同で務める。具体的事業は、会員企業の10人程度と大学の5人程度からなる企画運営委員会で決める。

 「福岡先端システムLSI開発拠点推進会議」は2001年設立。研究開発支援や人材育成、ベンチャー支援に取り組み、産業集積を図ってきた。会員は309社、大学関係者53人、支援機関など17機関、行政5機関。

 「ロボット産業振興会議」は03年設立。研究開発や市場開拓支援を進め、情報発信に力を入れている。会員は243社、大学関係などの100人・11団体、研究・支援の12機関、個人28人、行政4機関。

 統合総会は9月2日13時30分から福岡市博多区のANAクラウンプラザホテルで開く。続いて同会場で14時20分から行う講演会は会員以外も参加できる。
日刊工業新聞2015年08月31日 中小企業・地域経済面
三苫能徳
三苫能徳 Mitoma Takanori 西部支社 記者
どちらの組織も設立から10年以上が経ち、役割や求められる部分が変わったことによる発展解消だと思います。統合によりパワーアップした組織になることを期待します。

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