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顔と声で本人認証…「手ぶら決済」社員で実証の狙い

グローリーが30日まで
 グローリーは社員約500人を対象に、顔で本人認証する「手ぶら決済」サービスの実証実験を始めた。30日まで実施する。有用性や利便性を検証し、実用化の課題を洗い出す。声を認証に使う検証も行う。

 実験では事前に社員の顔と声を登録。社内のコンビニエンスストアなどで社員が決済する際、店のカメラ付きタブレット端末に顔をかざし撮影する。撮影画像と事前登録の顔データを照合し、本人と一致すれば決済する。

 声は本人確認に使わないが、タブレット端末に声を発すると、事前登録の声データと照合。本人と一致すれば端末で顔を自動撮影できる。声がスイッチの代わりになり、ボタンを押す方法に比べ時間短縮できる。コンビニなど他者がいる空間で声を正しく拾えるか、どれほど時間短縮できるかなどを検証する。

 グローリーは金融機関や店舗などで顔や声を組み合わせた、本人確認手続きを効率化するサービスの実用化を進めている。
日刊工業新聞2019年8月6日

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