【今週のリケジョ】小型トラックの冷却装置手がける
いすゞ自動車 中村理香さん
いすゞ自動車の中村理香さん(27)は、小型トラックのラジエーターやインタークーラーといった冷却装置の設計を手がける。商用車は「社会貢献性が高い」と仕事の意義を強く感じる。現場、現物、現実の「三現主義」を大切にし、フットワークも軽やかに開発設計のリーダーを目指して日々成長していく。
信州大学大学院理工学系研究科機械システム工学専攻を修了しました。専門分野は熱流体です。ラジエーターやインタークーラーの設計では、熱流体の専門知識を生かして性能を検討しています。もともと自動車が好きで、物流を支える車づくりは社会に貢献できる仕事だと感じています。トラックは開発から生産、販売まで多くの人が関わります。実際に性能を出した上で作業者が組み付けられるのかなど、後工程のことも考えた設計をしなくてはなりません。経験のある上司に意見を求めることが多いですが、分からないことは現場に聞きに行ったり、周囲の協力を得たりして課題を一つひとつ解決しています。
常に意識しているのは「三現主義」です。現場で実際にモノを見て初めて分かることがあるので、できる限り出向くことにしています。部品メーカーなどが集まる展示会では開発担当者の話を聞くようにしています。
現在、新興国向けトラックを担当しています。過酷な道路状況を走るトラックは、経済性が重視される中で、環境性能や安全性能も高めなくてはいけません。熱効率を高める新システムの開発に取り組みたいです。そして、将来はそうした開発を引っ張るリーダーになりたいと思っています。
趣味のオーケストラ演奏では、フルートを担当しています。楽器として探求していくのも楽しいですし、周りと合わせて自分を変化させていくというのも仕事に通じる点です。(文=山岸渉、写真=成田麻珠)
モノ見る「三現主義」意識
信州大学大学院理工学系研究科機械システム工学専攻を修了しました。専門分野は熱流体です。ラジエーターやインタークーラーの設計では、熱流体の専門知識を生かして性能を検討しています。もともと自動車が好きで、物流を支える車づくりは社会に貢献できる仕事だと感じています。トラックは開発から生産、販売まで多くの人が関わります。実際に性能を出した上で作業者が組み付けられるのかなど、後工程のことも考えた設計をしなくてはなりません。経験のある上司に意見を求めることが多いですが、分からないことは現場に聞きに行ったり、周囲の協力を得たりして課題を一つひとつ解決しています。
常に意識しているのは「三現主義」です。現場で実際にモノを見て初めて分かることがあるので、できる限り出向くことにしています。部品メーカーなどが集まる展示会では開発担当者の話を聞くようにしています。
現在、新興国向けトラックを担当しています。過酷な道路状況を走るトラックは、経済性が重視される中で、環境性能や安全性能も高めなくてはいけません。熱効率を高める新システムの開発に取り組みたいです。そして、将来はそうした開発を引っ張るリーダーになりたいと思っています。
趣味のオーケストラ演奏では、フルートを担当しています。楽器として探求していくのも楽しいですし、周りと合わせて自分を変化させていくというのも仕事に通じる点です。(文=山岸渉、写真=成田麻珠)
日刊工業新聞2019年7月29日