伊藤忠が「廃棄衣類から高品質ポリエステル」で狙う市場
素材ブランド「RENU」提案
伊藤忠商事は、リサイクルポリエステルを用いた素材ブランド「RENU」の提案を始めた。使い終わった古着や工場での生産時に発生した残布を原料としたもので、ケミカルリサイクルの手法で分解や再重合などの工程を経ることで、石油由来のポリエステルと同等の品質を確立した。サーキュラーエコノミー(循環型経済)の実現を目指すブランドとしてアパレル業界のほか、寝具など生活関連向けなど幅広く提案していく。
一般的なリサイクルポリエステルはマテリアルリサイクルと呼ばれ、使用済みペットボトルなどを主原料に溶解し、再び糸にさせる。一方、RENUはこれまで廃棄されてきた衣料品を有効活用し、化石燃料の使用量削減に貢献する。
RENUの中国にあるパートナー工場では、本来廃棄される衣料品生地を年間約3万トン回収・リサイクルして糸をつくり出しているという。石油由来のポリエステルと同様の染色性を備えるなど、安定した品質も確保した。
世界の繊維生産は年間で1億トンを超え、このうち約半分をポリエステルが占めるとされる。こうした中、リサイクル素材を活用したポリエステルが1割以上となっている。
またセルロースでは持続可能な森林管理に基づく調達方法へと置き換わりが進むなど、ESG(環境・社会・企業統治)に配慮した取り組みが活発化している。
伊藤忠商事では、不要となった衣類からつくられた素材を提案し、そのコンセプトを理解してくれるアパレルやリテール(小売り)などの顧客に納品していく考えだ。
一般的なリサイクルポリエステルはマテリアルリサイクルと呼ばれ、使用済みペットボトルなどを主原料に溶解し、再び糸にさせる。一方、RENUはこれまで廃棄されてきた衣料品を有効活用し、化石燃料の使用量削減に貢献する。
RENUの中国にあるパートナー工場では、本来廃棄される衣料品生地を年間約3万トン回収・リサイクルして糸をつくり出しているという。石油由来のポリエステルと同様の染色性を備えるなど、安定した品質も確保した。
世界の繊維生産は年間で1億トンを超え、このうち約半分をポリエステルが占めるとされる。こうした中、リサイクル素材を活用したポリエステルが1割以上となっている。
またセルロースでは持続可能な森林管理に基づく調達方法へと置き換わりが進むなど、ESG(環境・社会・企業統治)に配慮した取り組みが活発化している。
伊藤忠商事では、不要となった衣類からつくられた素材を提案し、そのコンセプトを理解してくれるアパレルやリテール(小売り)などの顧客に納品していく考えだ。
日刊工業新聞2019年7月18日