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ドンキ、コンビニ対抗業態「驚安堂」の安売りを徹底

品揃えや価格を見直し小商圏でシェア奪取
ドンキ、コンビニ対抗業態「驚安堂」の安売りを徹底

驚安堂の業態見直し(東京都足立区の梅島駅前店)

 ドン・キホーテは小商圏を対象にした小型店業態「驚安堂」の見直しに乗り出した。従来に比べて低価格戦略を強化するなどして小商圏・高来店頻度型に転換する。標準型業態の「ドン・キホーテ」の展開と並行して、ファミリーを対象にした「MEGAドン・キホーテ」や「驚安堂」といった新業態を確立し、次の成長戦略につなげたい考え。見直しで多店舗化に弾みをつける狙いもある。

 驚安堂は現在、都内に数店を展開。これまで大型のコンビニエンスストアという位置付けで幅広い商品を取り扱ってきた。今回の見直しでは看板の「驚安堂」は変えないが、低価格戦略をいっそう徹底する。

 商品数や商品カテゴリーを購買頻度の高い日常品を軸にして絞り込むほか、運営もローコストでできるように改革し、低価格戦略に転換するための原資を捻出する。

 すでに足立区の「梅島駅前店」を新「驚安堂」として改装オープンした。同店は売り場面積が約300平方メートルと標準的なコンビニエンスストアの2倍程度の面積がある。

 売り場面積の広さなどを生かして買いやすさを高め、コンビニやドラッグストアなどに対抗、小商圏の顧客の固定客化を目指す。今後、新しいフォーマットの「驚安堂」を新規に関東近郊で2店舗開く予定だ。
2015年08月27日 建設・エネルギー・生活面
日刊工業新聞記者
日刊工業新聞記者
ドンキではコンビニやスーパーが付加価値を高め価格的には決して安くなくなっているとみています。 このため小商圏での低価格へのニーズがどんどん広がっているというわけで、驚安堂の低価格戦略を一段と強化して拡大する低価格ニーズに応えることにしたとみられます。

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