あの人に抱きしめられる体験をもう一度、「ハグ」再現スーツが誕生
東工大が開発
東京工業大学の高橋宣裕特別研究生は、抱きしめられる感触を記録し再生するスーツ「センスロイドタイプS」を開発した。記録用スーツは胴体の周りに空気圧バルーンを配置し、抱きしめられる圧力分布を計測する。再生用スーツは空気圧で収縮する人工筋肉チューブをまとい、抱きしめられた力を再現する。「ハグ体験」をデジタル化して、いつでも再現できるようになる。2020年をめどにハグ体験の記録を始める。故人に抱きしめられる体験を生前に記録して残すなど、仮想現実(VR)コンテンツとして提案する。
記録用スーツは胴体全域を覆うように38個の空気圧バルーンを配置した。バルーン一つの面積は7センチ×7センチメートル。空気圧0―49ニュートンの力を計測できる。空気圧計などをのぞいた、スーツ単体の重量は0・47キログラム。人工筋肉チューブを縮めて体形に合わせてフィットさせられる。
再生用スーツは、5本の人工筋肉チューブを編んで収縮する帯を作り、胴体を包むように配置した。人工筋肉チューブは総数が60本で、長さは40メートルになるがスーツ重量を1・05キログラムに抑えた。0―36ニュートンの力を提示する。編み込む数を増やせば強化できる。
人工筋肉チューブはゆっくりと絞める力に加えて、空気圧を振動させれば特定の場所を触られる触覚を提示できる。人体へフィットさせやすい。
記録用スーツと再生用スーツ、ヘッド・マウント・ディスプレー(HMD)などを組み合わせてハグ体験を再現することが可能になる。
記録用スーツは胴体全域を覆うように38個の空気圧バルーンを配置した。バルーン一つの面積は7センチ×7センチメートル。空気圧0―49ニュートンの力を計測できる。空気圧計などをのぞいた、スーツ単体の重量は0・47キログラム。人工筋肉チューブを縮めて体形に合わせてフィットさせられる。
再生用スーツは、5本の人工筋肉チューブを編んで収縮する帯を作り、胴体を包むように配置した。人工筋肉チューブは総数が60本で、長さは40メートルになるがスーツ重量を1・05キログラムに抑えた。0―36ニュートンの力を提示する。編み込む数を増やせば強化できる。
人工筋肉チューブはゆっくりと絞める力に加えて、空気圧を振動させれば特定の場所を触られる触覚を提示できる。人体へフィットさせやすい。
記録用スーツと再生用スーツ、ヘッド・マウント・ディスプレー(HMD)などを組み合わせてハグ体験を再現することが可能になる。
日刊工業新聞2019年7月17日