フジテレビ、「全番組をクラウド管理」で狙う収益機会
二次利用推進で放送外収入を拡大
フジテレビジョンは、放送信号をテレビ局から送信所に送るシステム「送出マスター」のクラウド運用を10日に始めた。新マスターは放送前の番組素材のほか、オンデマンドで配信する番組の映像音声データなどすべての番組をクラウドで管理。管理コストを削減しながら番組の二次利用も推進し放送外収入の拡大を狙う。
送出マスターは、テレビ局からスカイツリーなどの送信所やネット放送局に放送信号を送るシステム。「放送局の心臓部」とも言われ、番組やCMを時間通りに放送する役割を果たす。同社はおおむね10年に1度改修している。
同社は2月、従来VTRで管理していた番組素材をクラウド管理する「総合コンテンツ管理システム」を稼働した。今回、同システムと新マスターを連携。放送前の番組素材も同システム上で管理できるようにした。
まずは地上デジタル放送で適用したが、順次BSやCS放送も新マスターからの送出に切り替える。これまで放送波ごとにVTRで納品していた番組素材が一つのデータファイルで納品でき、番組の制作・編集作業が効率化する。
放送番組をクラウドで保管すると、動画配信など放送以外のサービスでも番組コンテンツを活用しやすくなる。
今後放送番組を蓄積して2021年には外販に乗り出す。テレビの広告収入が減少傾向にある中、番組素材を多面展開し、収益の柱の一つに育てたい考えだ。
送出マスターは、テレビ局からスカイツリーなどの送信所やネット放送局に放送信号を送るシステム。「放送局の心臓部」とも言われ、番組やCMを時間通りに放送する役割を果たす。同社はおおむね10年に1度改修している。
同社は2月、従来VTRで管理していた番組素材をクラウド管理する「総合コンテンツ管理システム」を稼働した。今回、同システムと新マスターを連携。放送前の番組素材も同システム上で管理できるようにした。
まずは地上デジタル放送で適用したが、順次BSやCS放送も新マスターからの送出に切り替える。これまで放送波ごとにVTRで納品していた番組素材が一つのデータファイルで納品でき、番組の制作・編集作業が効率化する。
放送番組をクラウドで保管すると、動画配信など放送以外のサービスでも番組コンテンツを活用しやすくなる。
今後放送番組を蓄積して2021年には外販に乗り出す。テレビの広告収入が減少傾向にある中、番組素材を多面展開し、収益の柱の一つに育てたい考えだ。
日刊工業新聞2019年6月11日