マンション専業ゼネコンが隈研吾さんと組む「ウロコシステム」の正体
自然素材の木とデジタル技術などを融合
うろこのようなパビリオンが登場―。長谷工コーポレーションは東京大学建築学専攻T_ADSと共同で自然素材の木とデジタル技術、職人の技を融合した実験的パビリオン「URO―CO」を制作した(写真)。空気、光、音の三つの視点から木の新たな可能性を追求し、木が構造として機能する「ウロコシステム」を完成。表面に無数のひし形の穴が幾何学的に並び、トカゲのうろこにもみえる。
強度と曲げやすさを両立させるため、ベニヤ板にレーザーカッターであける穴の密度を変化させた。強度は「ひし形の穴がつぶれると硬く、正方形に近いと軟らかい」(エンジニアリング事業部の堀井規男氏)ことを発見。手前側は大人が座れるほど丈夫だ。
隈研吾東大教授の指導の下、学生と長谷工の若手設計者が制作。合板製作・加工はニッタクス(東京都中央区)、アルク(埼玉県松伏町)が協力した。
長谷工はマンション事業主に内外装材や設備を提案する専用拠点「LIPS」(東京都江東区)に常設し、商談の合間に来場者を和ませる。
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隈研吾東大教授の指導の下、学生と長谷工の若手設計者が制作。合板製作・加工はニッタクス(東京都中央区)、アルク(埼玉県松伏町)が協力した。
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日刊工業新聞2019年6月4日