飛行時間はなんと3倍!NTT西がドローンで仕掛ける空の移動革命
災害やインフラ点検に、年度内に試作機
NTT西日本は、新型の飛行ロボット(ドローン)開発に乗り出す。インフラ点検サービス事業で活用する。現行機の3倍以上となる2時間程度の長時間の飛行を実現する計画。2019年度中の試作機開発を目指す。遠隔地の設備点検や災害時の救助支援など、ドローン活用の幅を広げ、事業の成長に結びつける。
NTT西の子会社、ジャパン・インフラ・ウェイマーク(JIW、大阪市中央区)が開発する。新型ドローンには小型のガソリンエンジンや水素エンジンを搭載する見通し。長時間飛行を実現できれば、沖合の洋上風力発電施設でも船を手配せずに点検できるなど、インフラ点検サービスの幅を広げられる。
ドローンにはカメラ画像を基に自己位置を把握する技術「ビジュアルSLAM」を採用。全地球測位システム(GPS)の電波が届かない場所でも飛行できる。同技術は自律制御システム研究所と共同開発した。現行機の電源は、リチウムイオンポリマー電池で、飛行時間は20―40分程度。長時間飛行できる新型機の開発を急ぎ、他社と差別化する考え。ただ長距離を飛行するためには、目視外飛行の規制緩和など、法制度の改善も求められる。
JIWは4月1日に設立。ドローンを使い、鉄塔や橋梁などの設備を点検。人手不足が深刻化するインフラ業界向けに、点検コストを削減できるサービスを提供する。導入件数を増やし、21年度に当期損益を黒字化させる計画。25年度に売上高300億円を目指す。
NTT西の子会社、ジャパン・インフラ・ウェイマーク(JIW、大阪市中央区)が開発する。新型ドローンには小型のガソリンエンジンや水素エンジンを搭載する見通し。長時間飛行を実現できれば、沖合の洋上風力発電施設でも船を手配せずに点検できるなど、インフラ点検サービスの幅を広げられる。
ドローンにはカメラ画像を基に自己位置を把握する技術「ビジュアルSLAM」を採用。全地球測位システム(GPS)の電波が届かない場所でも飛行できる。同技術は自律制御システム研究所と共同開発した。現行機の電源は、リチウムイオンポリマー電池で、飛行時間は20―40分程度。長時間飛行できる新型機の開発を急ぎ、他社と差別化する考え。ただ長距離を飛行するためには、目視外飛行の規制緩和など、法制度の改善も求められる。
JIWは4月1日に設立。ドローンを使い、鉄塔や橋梁などの設備を点検。人手不足が深刻化するインフラ業界向けに、点検コストを削減できるサービスを提供する。導入件数を増やし、21年度に当期損益を黒字化させる計画。25年度に売上高300億円を目指す。
日刊工業新聞2019年4月29日(ロボット)