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姫路のバレーボールが照明で盛り上がる

ウシオライティング、照明演出から新たなビジネスも
姫路のバレーボールが照明で盛り上がる

ヴィクトリーナ姫路の試合でウシオライティングが照明演出に協力

 ウシオライティング(東京都中央区、椿隆二郎社長、03・3552・8261)の福崎事業所(兵庫県福崎町)は、ハロゲンランプや発光ダイオードライトなどを手がける。CSR(企業の社会的責任)活動の一環として、事業所がある兵庫県播磨地域で、「姫路お城まつり」といったイベントで機材提供をするほか、最近は照明演出も行っている。活動の中心メンバーである松岡智巳ヴィクトリーナ推進室長に活動の狙いや今後の展開を聞いた。

―地域貢献活動に取り組む狙いは。

「当社は姫路で創業したウシオ電機のグループ会社。製品をBツーB(企業間)向けに提供しているが、消費者には何の会社か、あまり伝わっていなかった。2017年に傘下入りしたウシオエンターテインメントホールディングス(HD)の方針は『光×映像×音』の複合的な事業で成長すること。B(企業)を動かすことができるC(消費者)にも、自社を知ってもらう必要があった」

―地域貢献の一つとして、バレーボールVリーグ女子に所属する地元チーム「ヴィクトリーナ姫路(V姫路)」の主催試合で、照明演出をしました。

「17年にV姫路の運営会社から、照明で応援してほしいという話をいただいた。最初はバレーボールの試合で『大げさな光の演出なんていらない』との関係者の声があり、アウェー感はあった。だが18年11月、試合前のウオーミングアップ時に、音楽と合わせた演出照明をしたところ盛り上がり、企画を練る他のメンバーから高評価を得た。V姫路のスポンサーには結婚式場の運営会社が入っている。現在そこから引き合いが来ている」

「試合会場の体育館は殺風景だが、照明演出するとエンターテインメント性が出る。選手たちは楽しんでいるように感じた」

―今後の展開は。

「引き続き、地域で行われる照明イベントに参画し、姫路が夜でも人の集まる街にしたい。それによって自社の事業をアピールし、地域企業から仕事をいただく。現在、福崎事業所での演出照明の売上高は年間数千万円。数年後には数億円程度に伸ばしたい」
(文=姫路・村上授)

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日刊工業新聞2019年2月1日
日刊工業新聞記者
日刊工業新聞記者
照明を使ったイベントはSNSで写真や動画を載せた時に映えるので地域内外から注目を集めやすいと思います。

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