ニュースイッチ

水を使わない灰皿、開発のヒントは“シフォンケーキ”

ビッグウェーブホールディングスの完全無水式灰皿
水を使わない灰皿、開発のヒントは“シフォンケーキ”

(右から)開発を進めている完全無水式灰皿、進化のきっかけとなったシフォンケーキの焼き型、現状の完全無水式灰皿

 ビッグウェーブホールディングス(浜松市東区、仲谷正樹社長、053・545・3101)が開発した完全無水式灰皿が独自の進化を遂げている。きっかけは仲谷社長がホームセンターで見つけたシフォンケーキの焼き型という。

 現状の完全無水式灰皿の特徴は、特殊な内部構造で煙の逆流や汚水の発生を防止したこと。しかし吸い殻投入部が皿状のため、中にゴミを詰め込まれてしまう可能性がある。

 そこで投入部をじょうご状にして、ゴミを入れにくくした。投入位置を高くすることで加速度がかかり、吸い殻が灰皿の底まで落ちやすくなるという利点もある。そのための高さの最適解がシフォンケーキの型だった。

 現在は、駅の喫煙室などへの導入を目指して開発を進行中という。“シフォンケーキ生まれ”の灰皿が身近な存在になる日も近いかも。
日刊工業新聞2019年1月18日

編集部のおすすめ