ファッションショーの演出を変えるプロジェクションマッピング
東大・東工大が開発、“何でもその場で”
東京大学の宮下令央特任助教と石川正俊教授、東京工業大学の渡辺義浩准教授らは、液体や服など動き、変形する物体に合わせて画像を投影するプロジェクションマッピングを開発した。近赤外光で物体の形を高速に計測して、形に合わせて投影像を変える。物体を識別するマーカーやモデルは不要。舞台上で衣装の色や質感をリアルタイムに変換できる。ファッション業界などに提案していく。
近赤外光で物体を高速で計測しプロジェクターの投影像も高速で変える。計測と投影はともに毎秒500回。3方向から3波長の近赤外光を照射してカメラで撮影し、反射光の強さから物体表面がどちらに向いているか計算する。
カメラの1画素に相当する物体表面の微少面積の向きを計算するため、複雑な形の物体でも滑らかな立体形状を求められる。
実際に揺れる布や流れ落ちる液体などに、立体形状に合わせた画像を投影できた。衣装の布地を金属のように変換したり、牛乳をコーヒーに変換したりできる。光沢感やザラザラ感などコンピューターグラフィックス(CG)で演出可能な表現はほぼ対応できる。
従来は複数のマーカーを着けて物体の変形を追跡したり、投影する物体の立体モデルを用意して重ね合わせていた。マーカーもモデルも不要になり、計測投影システムがあれば、何でもその場で演出できるようになった。ファッションショーのようにさまざまな衣装で何人も登場する場合に立体モデルを用意するのは現実的ではなかった。アーティストとともに1年程度で実用化する。
近赤外光で物体を高速で計測しプロジェクターの投影像も高速で変える。計測と投影はともに毎秒500回。3方向から3波長の近赤外光を照射してカメラで撮影し、反射光の強さから物体表面がどちらに向いているか計算する。
カメラの1画素に相当する物体表面の微少面積の向きを計算するため、複雑な形の物体でも滑らかな立体形状を求められる。
実際に揺れる布や流れ落ちる液体などに、立体形状に合わせた画像を投影できた。衣装の布地を金属のように変換したり、牛乳をコーヒーに変換したりできる。光沢感やザラザラ感などコンピューターグラフィックス(CG)で演出可能な表現はほぼ対応できる。
従来は複数のマーカーを着けて物体の変形を追跡したり、投影する物体の立体モデルを用意して重ね合わせていた。マーカーもモデルも不要になり、計測投影システムがあれば、何でもその場で演出できるようになった。ファッションショーのようにさまざまな衣装で何人も登場する場合に立体モデルを用意するのは現実的ではなかった。アーティストとともに1年程度で実用化する。
日刊工業新聞2018年12月19日