「787」チタン使用削減へ―ボーイング、1機あたり約27億円損失で
ロイター通信社報道
米ボーイングが、中大型機「787」を1機出荷するごとに約2300万ドル(約27億6000万円)の損失を出しており、コスト改善のためにチタンの使用を減らそうとしている、とロイター通信が24日に報じた。
同社は2015年第1四半期(1~3月期)時点での787の繰り延べ生産コストが269億ドルに達しており、従来の目標よりも20億円増えていた。ロイター報道によると、ボーイングはコスト構造の改善に向け、サプライチェーンのコストダウンや組み立てラインの改善などに取り組んでいる。今後は、これらに加えてチタンの使用削減も検討していくという。
航空機の開発には莫大な初期投資が必要で、一般的に納入開始後も数年間は赤字が続く。ただ787の場合は新材料の炭素繊維を多く使用するなどしたため、3年以上開発が遅延。ボーイングはその回収に躍起になっている。
ボーイングは現在、月10機ペースで納入している787を、来年には月12機、2020年には月14に引き上げる計画。大量生産することでキャッシュフローは改善されるが、さらなるコスト改革を進めるため、「アルミの7倍」とされる高コストなチタンの削減に取り組むもようだ。787では機体の15%にチタンを使っており、これは他の機種と比べても多い。
ボーイングは他の機種では収益性が取れているという。
同社は2015年第1四半期(1~3月期)時点での787の繰り延べ生産コストが269億ドルに達しており、従来の目標よりも20億円増えていた。ロイター報道によると、ボーイングはコスト構造の改善に向け、サプライチェーンのコストダウンや組み立てラインの改善などに取り組んでいる。今後は、これらに加えてチタンの使用削減も検討していくという。
航空機の開発には莫大な初期投資が必要で、一般的に納入開始後も数年間は赤字が続く。ただ787の場合は新材料の炭素繊維を多く使用するなどしたため、3年以上開発が遅延。ボーイングはその回収に躍起になっている。
ボーイングは現在、月10機ペースで納入している787を、来年には月12機、2020年には月14に引き上げる計画。大量生産することでキャッシュフローは改善されるが、さらなるコスト改革を進めるため、「アルミの7倍」とされる高コストなチタンの削減に取り組むもようだ。787では機体の15%にチタンを使っており、これは他の機種と比べても多い。
ボーイングは他の機種では収益性が取れているという。
ニュースイッチオリジナル