東洋大が“社会人向けIoT教育”、保険会社向けで始動
三井住友海上の約200人対象に
東洋大学は企業の個別ニーズに応じたIoT(モノのインターネット)教育の提供を始めた。組み込みシステムやクラウドコンピューティングなどを含む高度な情報通信技術に関する人材育成プログラムをつくり、100人単位で受講者を受け入れる。すでに開始した三井住友海上火災保険に続き、2018年度中に1社、19年度中にもう1社と契約し、それ以降は年間複数社の受け入れを予定している。
講義は情報連携学部のある赤羽台キャンパス(東京都北区)で行う。建物内にセンサーやアクチュエーターなど約5000のIoT機器を設置し、ネットワーク化した最新インフラを備えており、実地研修なども行う。高速大容量通信を介した遠隔での受講も可能だ。7月には文部科学省の補助事業として、東京大学などと共同の社会人向け学び直し講座「オープンIoT教育プログラム」を開講しており、これを「特定企業向けに“社会人オーダーメード教育”として提供する」(東洋大の坂村健情報連携学部長)もの。
第1弾として、三井住友海上の社員約200人を対象に、8月から19年3月までデジタル研修を実施中。具体的には、保険会社で必要とするビッグデータ解析などを身に付けさせ、IoTや人工知能(AI)を活用した新商品を開発できる人材などを育成する。
現在、2―3社目のニーズを反映させながら、個別プログラムを作成中。例えばビッグデータ解析の講義ではその企業が現在、使っている生データを活用するなど、より実践的な内容につくり込む。また、坂村学部長が主導するトロンフォーラム(東京都品川区)とも連携。「システムに基本ソフトとしてトロンを入れ、IoTに接続する商品開発をしたいというニーズがある」(同)ことから、組み込みソフト開発者の育成プログラムなども構築中だ。このほか、プログラミングやクラウド連携、セキュリティー対策など多様なメニューを用意する。
(文=川越支局長・大橋修)
講義は情報連携学部のある赤羽台キャンパス(東京都北区)で行う。建物内にセンサーやアクチュエーターなど約5000のIoT機器を設置し、ネットワーク化した最新インフラを備えており、実地研修なども行う。高速大容量通信を介した遠隔での受講も可能だ。7月には文部科学省の補助事業として、東京大学などと共同の社会人向け学び直し講座「オープンIoT教育プログラム」を開講しており、これを「特定企業向けに“社会人オーダーメード教育”として提供する」(東洋大の坂村健情報連携学部長)もの。
第1弾として、三井住友海上の社員約200人を対象に、8月から19年3月までデジタル研修を実施中。具体的には、保険会社で必要とするビッグデータ解析などを身に付けさせ、IoTや人工知能(AI)を活用した新商品を開発できる人材などを育成する。
現在、2―3社目のニーズを反映させながら、個別プログラムを作成中。例えばビッグデータ解析の講義ではその企業が現在、使っている生データを活用するなど、より実践的な内容につくり込む。また、坂村学部長が主導するトロンフォーラム(東京都品川区)とも連携。「システムに基本ソフトとしてトロンを入れ、IoTに接続する商品開発をしたいというニーズがある」(同)ことから、組み込みソフト開発者の育成プログラムなども構築中だ。このほか、プログラミングやクラウド連携、セキュリティー対策など多様なメニューを用意する。
(文=川越支局長・大橋修)
日刊工業新聞2018年11月9日