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模索が続く電柱の活用方法、次の挑戦は“宅配ロッカー”

関西電力とフルタイムシステムが実証実験を始めた
 関西電力とフルタイムシステム(東京都千代田区)、日本ネットワークサポート(大阪市中央区)は1日、電柱つり宅配ロッカーサービス(写真)の実証試験を始めたと発表した。電柱を宅配ロッカーとして活用するサービスは国内で初めて。2019年3月まで検証する。利用回数の確認などの評価を行い、実用化を判断する。関電はマンション棟内に宅配ロッカーの設置スペースがないが、活用したい利用者のニーズに応えたい考えだ。

 実証試験は京都府精華町の賃貸マンション3カ所で実施する。同マンションが利用する電柱にフルタイムシステム製の宅配ロッカーをそれぞれ設置する。同社が保守・運営する。マンションの居住者は暗証番号または交通系のICカードで解錠できる。電柱の活用はこれまで広告程度だったが、宅配ロッカーを実用化できれば事業として活用が拡大する。
日刊工業新聞2018年11月2日

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