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太陽光システム設置住宅、停電時の電気利用が明らかに

太陽光発電協会が調査
 太陽光発電協会(東京都港区)の調査によると9月に発生した北海道地震後の停電時、太陽光発電システムの設置住宅の85%が太陽光パネルの電気を利用していたことが分かった。冷蔵庫や炊飯器の電源、携帯電話の充電に使った。また蓄電池を併設する家庭では2日間、近所が停電したままでも普段通りに生活できた。

 同協会は停電時に太陽光発電の電気を使える自立運転機能の利用状況を聞き取った。蓄電池を併設していない住宅428件のうち364件(85%)が自立運転機能を利用した。日中は停電時でも電気を使えたことで「冷蔵庫の食材を腐らせずに済んだ」「携帯型テレビで震災情報を入手できた」といった感想があったという。

 また調査では自立運転機能の使い方がわからない設置者がいることがわかり、同協会ではホームページにメーカー各社の使用方法を掲載して周知する。
日刊工業新聞 2018年10月25日
松木喬
松木喬 Matsuki Takashi 編集局第二産業部 編集委員
災害による停電時の使用実態が明らかになるのは初めてでは。記事で触れませんでしが、蓄電池併設が1000件以上ありました。太陽光単独の428件よりも蓄電池付が多かったのに驚きました。たまたま調査対象に選ばれたのが蓄電池併設が多かったのかもしれませんが。蓄電池併設の1000件以上は確実に停電時でも電気を使えていました。

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