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煩雑な保険契約手続き、「QRコード」が変える?

東京海上HDが業界初のサービス
 東京海上ホールディングス(HD)は保険商品の契約手続きに2次元コード「QRコード」を活用する。HD傘下の生命保険会社で、業界で初めてQRコードを使った契約手続きサービスを始めた。損害保険会社では2019年1月にも、主力の自動車保険で契約の更新時期を迎える顧客にQRコードを送付。顧客のスマートフォンなどから契約内容の説明や推奨プランなどを案内する動画に簡単にアクセスできるようにする。

 保険の契約手続きは煩雑で、負担に感じる契約者も多い。QRコードと独自のウェブサイトを組み合わせて手続きを簡素化し、分かりやすくする。顧客利便性を向上し、競争力を強化する。

 東京海上日動あんしん生命保険は、契約内容の変更や解約のほか、契約者貸し付けや満期保険金の受け取りといった手続きをウェブサイト上でできるようにした。

 代理店などがこれらの手続きを必要とする顧客から連絡を受けた場合、QRコードを印字した案内書類を送付。顧客は、QRコードで専用ウェブサイトにアクセスし、手続きを完了できる仕組みだ。

 これにより、請求書類への署名や押印のほか、公的証明書などの返送を不要にした。書類の送付や不備の際に再送する必要がなくなるため、保険金の支払い日数がこれまでよりも短縮できる。

 さらに、東京海上日動火災保険では、自動車保険の契約満期を2カ月後に迎える顧客を対象にQRコードを印字した案内書類を送る取り組みを始める。QRコードは顧客ごとに分かれており、顧客の契約内容に沿った案内動画が視聴できる。

 動画では契約内容の確認のほかに、補償の見直しなどを提案する。

 動画の視聴があった場合、担当代理店に通知が入る仕組みで、契約更新時の提案営業に役立てる。
日刊工業新聞2018年10月10日

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