3時間後の熱中症発症リスクが10分で分かる!東北大などが開発
従来12時間をスパコンで効率計算。気象予測データを組み込みスポーツイベントなどの活用想定
東北大学サイバーサイエンスセンターと名古屋工業大学、日本気象協会は、3時間後に熱中症を発症するリスクを10分で評価する技術を開発した。乳幼児や高齢者らの個人特性を考慮した上で評価できる。夏場の大規模なスポーツイベントなどで活用することにより、発症数の低減への貢献が期待される。
熱中症は体温の上昇などで起こる。名古屋工業大学は日射や外気温による体温上昇を、それに伴う発汗や血流の変化などを考慮して解析できるプログラムを開発。年齢や性別などに応じて最大で24パターンで解析できる。東北大学はこのプログラムを最適化し、スーパーコンピューターで効率的に計算できるようにした。これまで12時間かかっていた3時間後の熱中症リスクの評価を45秒に短縮した。
この解析手法に日本気象協会の気象予測データを組み込み、大規模イベントなどでの熱中症リスクを短時間で評価できるようにした。10分以内に参加者の8―9割程度をカバーできるという。
熱中症は体温の上昇などで起こる。名古屋工業大学は日射や外気温による体温上昇を、それに伴う発汗や血流の変化などを考慮して解析できるプログラムを開発。年齢や性別などに応じて最大で24パターンで解析できる。東北大学はこのプログラムを最適化し、スーパーコンピューターで効率的に計算できるようにした。これまで12時間かかっていた3時間後の熱中症リスクの評価を45秒に短縮した。
この解析手法に日本気象協会の気象予測データを組み込み、大規模イベントなどでの熱中症リスクを短時間で評価できるようにした。10分以内に参加者の8―9割程度をカバーできるという。
日刊工業新聞2015年07月23日 科学技術・大学面