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自動車向け人材育成に“文殊の知恵”! 九州北部の工業3校が連携

北九州高専、大分県立工科短大、福岡工大短大がタッグ
自動車向け人材育成に“文殊の知恵”! 九州北部の工業3校が連携

包括連携協力を結んだ(右から)下村福岡工大学長、塚本北九州工専校長、佐伯大分工科短大校長

 北九州工業高等専門学校(北九州市小倉南区)、大分県立工科短期大学校、福岡工業大学短期大学部の3校は、教育の質の向上や地元就職率向上を目的に包括的連携協力を結んだ。3校は今後、共通の公開講座開催やインターンシップ(就業体験)でも連携を図り、地域貢献や産学連携など多方面で幅広く協力する。

 中でも北部九州に集積が進む自動車産業への学生の売り込みを図る。「20歳の技術者を社会に送り出す使命感が共通している」(塚本寛北九州高専校長)、「東九州自動車道の開通で距離も縮まる。苦手分野を補完することで地域の発展に寄与できる」(佐伯心高大分工科短大校長)としている。

 下村輝夫福岡工大学長は「大学は今、教育の質の向上が求められている。工業系教育機関が協力して学生のレベルアップを目指す必要がある」と話した。
日刊工業新聞2015年07月16日 中小企業・地域経済2面
三苫能徳
三苫能徳 Mitoma Takanori 西部支社 記者
少子化は課題ではありますが、逆に丁寧な指導が可能になる部分もあり、教育の質を高めることができれば人材力を高められるチャンスかもしれません。

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