最先端のVR端末は電気刺激で身体を揺さぶる!?
大阪大学が開発
大阪大学の安藤英由樹准教授は、三半規管などに電気刺激を与えて前後左右に加速度を感じさせる小型VR(仮想現実)デバイスを開発した。重さは60グラムと軽くヘッド・マウント・ディスプレー(HMD)に搭載できる。全身に加速度を提示するには、いすごと身体を揺さぶる必要があった。新技術はHMDをかぶって電極を貼るだけ。数万円で生産できる。阪大発ベンチャーを立ち上げて民間企業に技術移転する。
HMDが顔と接触する眉の上と耳の裏に電極を貼り付けて電流を流す。三半規管を含む前庭器官が電気で刺激され、身体が揺さぶられたような力を錯覚する。2ミリアンぺアの電流で0・3G程度の加速度に相当する。4枚の電極構成では前後左右と首を振る6軸方向の加速度を感じさせられる。
この電気刺激コントローラーを5センチ×5センチ×3センチメートルに小型化した。重さは60グラムとHMDに載せられるようになった。Wi―Fi(ワイファイ)でHMDの映像と加速度提示を同期する。
民間企業が電気刺激を活用しやすいように、阪大発ベンチャーを立ち上げて使用条件や安全性を保証するパッケージを用意する。安全な使用時間や刺激量、不調を早期に見つける仕組みなどを整えて、企業が活用できる環境を整える。
システムは家庭でも使えるが、まずはスタッフが常駐するVRアトラクション施設での利用を想定する。加速度を提示するだけでなく、実際の力を打ち消すように働かせることも可能。自動運転の酔い止めなどにも提案していく。
HMDが顔と接触する眉の上と耳の裏に電極を貼り付けて電流を流す。三半規管を含む前庭器官が電気で刺激され、身体が揺さぶられたような力を錯覚する。2ミリアンぺアの電流で0・3G程度の加速度に相当する。4枚の電極構成では前後左右と首を振る6軸方向の加速度を感じさせられる。
この電気刺激コントローラーを5センチ×5センチ×3センチメートルに小型化した。重さは60グラムとHMDに載せられるようになった。Wi―Fi(ワイファイ)でHMDの映像と加速度提示を同期する。
民間企業が電気刺激を活用しやすいように、阪大発ベンチャーを立ち上げて使用条件や安全性を保証するパッケージを用意する。安全な使用時間や刺激量、不調を早期に見つける仕組みなどを整えて、企業が活用できる環境を整える。
システムは家庭でも使えるが、まずはスタッフが常駐するVRアトラクション施設での利用を想定する。加速度を提示するだけでなく、実際の力を打ち消すように働かせることも可能。自動運転の酔い止めなどにも提案していく。
日刊工業新聞2018年9月4日