バイオ燃料実現へ、藻のオイル生産性を最大56倍に

東工大が藻の育種に成功

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単細胞紅藻シゾンの細胞と実験室における培養の様子(東工大提供)
 東京工業大学の研究グループは、バイオ燃料として、オイル生産性を野生株の約56倍に高めた藻類株の育種に成功した。藻類にオイルを生産させるたんぱく質が作用する遺伝子を特定し、その機能を強化することで、オイル生産性を高めた。従来は難しいとされた藻類によるバイオ燃料の実用化につながると期待される。

 藻類がオイルを生産するには栄養が欠乏した状態が必要で、この条件では藻類は増殖できない。そのため、単位時間・単位面積あたりの藻類のオイル生産性は低かった。

 研究グループはこれまでの研究で、藻類にオイルを生産させる「スイッチたんぱく質」を発見。このたんぱく質が作用する遺伝子を特定した。この遺伝子を単細胞紅藻の細胞内で過剰発現させ、機能を高めた。

 オイル蓄積量の変化を調べた結果、本来はオイル生産に向かないとされる栄養が充足した条件でもオイルが蓄積され、細胞増殖とオイル生産を両立した。

(2018年8月24日)

COMMENT

梶原洵子
編集局第二産業部
記者

藻については、培養・育成の技術を得意とする企業などもあります。燃料や食用の分野で、利用拡大に向けた取り組みが増えています。

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