日本の外科医の意見を初めて反映させた“手術用超音波メス”のスゴい品質
ジョンソン・エンド・ジョンソン「ハーモニックHD1000i」
「日本の外科医の意見を初めて反映させた製品」―。ジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)エチコン事業部の堂田英昭エナジーマネジャーは“日本発”を強調する。
日本の医師は世界的にも繊細で丁寧な手技を行うことで知られ、要求に応えることで高品質な製品に仕上げた。手術用超音波メス「ハーモニックHD1000i」は、ハーモニックシリーズの最上位機種で、グローバルで販売を展開する。
刃先の形状を細くし、使いやすいデザインにした。刃先をカーブしたテーパー形状にしたことで組織への正確なアプローチが可能。さらに刃先に平らな面を設け、組織をしっかり把持できる工夫を施した。トリガーの握り具合とアーム開閉の連動性も高め、直感的な操作を実現する。
これらの改良で剥離鉗子(かんし)のような使い方もできる。これまで血管周辺の組織を剥離する際、医師は剥離鉗子に持ち替える必要があった。だが、1本で両方の操作も可能になるため、医師によっては剥離鉗子を使用する頻度を減らせ、手術時間の短縮にもつながる。
これも、外科医からの「手術器具を持ち替えたくない」「細かい操作ができる」といったニーズに応えた結果だという。
超音波メスは、患者の身体的な負担が少ない腹腔(ふくくう)鏡手術や胸腔(きょうくう)鏡手術に用いられる。患者の体に小さな穴を開け、モニターを見ながらメスを使って手術を行うため、高い技術が必要。誰でもできる手術ではない分、医師の負担は小さくない。
そのため、操作性の向上とともに製品の軽量化に取り組んだ。従来は持ち手部分とデバイス本体の組み立て式だったが、これを一体型にして部品点数を削減、従来品に比べ約9%軽くした。これにより、「医師のストレス軽減につなげたい」(堂田マネジャー)と期待する。
2017年11月に同製品を発売し「日本以外の医師からも好評」(同)だという。
日本の医師は世界的にも繊細で丁寧な手技を行うことで知られ、要求に応えることで高品質な製品に仕上げた。手術用超音波メス「ハーモニックHD1000i」は、ハーモニックシリーズの最上位機種で、グローバルで販売を展開する。
刃先の形状を細くし、使いやすいデザインにした。刃先をカーブしたテーパー形状にしたことで組織への正確なアプローチが可能。さらに刃先に平らな面を設け、組織をしっかり把持できる工夫を施した。トリガーの握り具合とアーム開閉の連動性も高め、直感的な操作を実現する。
これらの改良で剥離鉗子(かんし)のような使い方もできる。これまで血管周辺の組織を剥離する際、医師は剥離鉗子に持ち替える必要があった。だが、1本で両方の操作も可能になるため、医師によっては剥離鉗子を使用する頻度を減らせ、手術時間の短縮にもつながる。
これも、外科医からの「手術器具を持ち替えたくない」「細かい操作ができる」といったニーズに応えた結果だという。
超音波メスは、患者の身体的な負担が少ない腹腔(ふくくう)鏡手術や胸腔(きょうくう)鏡手術に用いられる。患者の体に小さな穴を開け、モニターを見ながらメスを使って手術を行うため、高い技術が必要。誰でもできる手術ではない分、医師の負担は小さくない。
そのため、操作性の向上とともに製品の軽量化に取り組んだ。従来は持ち手部分とデバイス本体の組み立て式だったが、これを一体型にして部品点数を削減、従来品に比べ約9%軽くした。これにより、「医師のストレス軽減につなげたい」(堂田マネジャー)と期待する。
2017年11月に同製品を発売し「日本以外の医師からも好評」(同)だという。