愛知の中小企業が「eスポーツ」の実業団を立ち上げるワケ
三笠製作所が2018年度内に参入
三笠製作所(愛知県扶桑町、石田繁樹社長、0587・91・3661)は、2018年度内にゲーム対戦競技「eスポーツ」に参入する。年間800万円の予算をつけ実業団を立ち上げ、10月をめどに所属選手として3人を新規雇用する。対象はソフトウエア技術者など。同社は制御盤の設計・製造が主力。世界規模で注目されるeスポーツを通じて優秀な人材を確保し、会社の持続的成長につなげる。
選手は通常業務をしながらeスポーツのトレーニングも行う。11月以降に大会への出場を目指す。19年夏までに選手を2人追加する予定。
三笠製作所は今後、制御盤だけでなく、機械やロボットなどを対象とした制御分野に事業領域を拡大したい考え。ただ現時点ではそれに必要なソフトウエア技術者が不足しているため、eスポーツを通じて人材の確保・育成を図る。
eスポーツチームには大会賞金やスポンサー契約のほか、当面はそうした新規分野の業務による収入をメーンとし、立ち上げ3年での黒字化を目指す。
eスポーツは8月にインドネシアで開かれるアジア競技大会で参考種目となっており、22年に中国で開かれる同大会では正式種目となる予定。また五輪種目への採用も検討されるなど、世界的に盛り上がりをみせている。
同社は一般ゲームの大会に参戦しながら将来は、巨大ロボット同士が遠隔操作により格闘する競技のeスポーツ化もにらんでいるという。eスポーツ化に向けた議論が進んでいるとして、石田社長は「巨大ロボットを動かす技術を習得できればほかの事業にも応用できる」と期待を寄せる。
選手は通常業務をしながらeスポーツのトレーニングも行う。11月以降に大会への出場を目指す。19年夏までに選手を2人追加する予定。
三笠製作所は今後、制御盤だけでなく、機械やロボットなどを対象とした制御分野に事業領域を拡大したい考え。ただ現時点ではそれに必要なソフトウエア技術者が不足しているため、eスポーツを通じて人材の確保・育成を図る。
eスポーツチームには大会賞金やスポンサー契約のほか、当面はそうした新規分野の業務による収入をメーンとし、立ち上げ3年での黒字化を目指す。
eスポーツは8月にインドネシアで開かれるアジア競技大会で参考種目となっており、22年に中国で開かれる同大会では正式種目となる予定。また五輪種目への採用も検討されるなど、世界的に盛り上がりをみせている。
同社は一般ゲームの大会に参戦しながら将来は、巨大ロボット同士が遠隔操作により格闘する競技のeスポーツ化もにらんでいるという。eスポーツ化に向けた議論が進んでいるとして、石田社長は「巨大ロボットを動かす技術を習得できればほかの事業にも応用できる」と期待を寄せる。
日刊工業新聞2018年7月18日