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不動産賃貸大手が狙う“天井IoT”のビジネスチャンス

スターツアメニティー、約62万戸の物件に専用の照明導入
 スターツアメニティー(千葉市美浜区、斎藤太朗男社長)は、スターツグループの管理物件約62万戸を対象にIoT(モノのインターネット)機能を搭載した照明器具の導入を始めた。照明は天井照明用ソケットに取り付けるだけで設置可能。センサーによる防犯や健康管理のサービスを低コストで導入可能にして、スマートホーム物件としての付加価値向上を狙う。

 導入するのはソニーネットワークコミュニケーションズ(東京都品川区)の「マルチファンクションライト」。人感・温度・湿度・照度のセンサーやマイク、スピーカーを内蔵し、専用アプリを使えば室外からも操作可能。今後は利便性向上を目指し、共同での専用アプリ開発も検討する。
日刊工業新聞2018年7月19日
八子知礼
八子知礼 Yako Tomonori INDUSTRIAL-X 代表
天井はIoTの様々なデバイスにとって絶好の取り付け場所。その中でも電源を持ち、一部屋に必ず1箇所は存在する照明機器はIoTのプラットフォームとしての無限大の可能性を秘めている。IoT搭載照明はそのわかりやすい一端でしかなく、そこから様々なサービスモデルに応用展開できる可能性が多いことがポイント。

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