富士ゼロックス・玉井社長「当社単体で成長可能」
米ゼロックスとの統合問題めぐり
富士ゼロックスの玉井光一社長は5日、日刊工業新聞社の取材に応じ、富士フイルムホールディングス(HD)による米ゼロックスの買収計画が仮に白紙になった場合でも「当社単体で成長は可能」と述べた。当初はゼロックスと統合した上で成長を目指すシナリオだったが、現在は買収計画が事実上停滞している。ただ、富士ゼロックスは成長市場のアジアを既に押さえているため、単独での成長シナリオも可能と判断しているとみられる。
また、アジア進出を宣言したゼロックスへの対抗措置として、富士フイルムHDが欧州進出を表明したことについては「株主同士のやりとりであり、申し上げる立場にはない」と言及を避けた。
また、アジア進出を宣言したゼロックスへの対抗措置として、富士フイルムHDが欧州進出を表明したことについては「株主同士のやりとりであり、申し上げる立場にはない」と言及を避けた。