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外国人にも「開いてて良かった!」セブン―イレブン、免税対応店舗1000店に拡大

外国人にも「開いてて良かった!」セブン―イレブン、免税対応店舗1000店に拡大

免税手続きを簡素化するレジも導入

 セブン―イレブン・ジャパンは9日、訪日外国人向けの免税サービスを拡充すると発表した。免税対応の店舗数を、現在の約30店から7月末までに約1000店に増やす。免税手続きを短時間でできる新たなレジシステムを導入するなど、訪日外国人や店舗スタッフの利便性を高めていく。

 免税サービス対応の店舗では店内で英語や中国語、韓国語など多言語で商品説明を表示するほか、無料Wi―Fi「セブンスポット」も導入する。店内に設置しているセブン銀行のATMは現在4言語対応だが、2015年度中に12言語に拡大する考えだ。

 同社は14年10月に消費税の免税範囲が全品目に拡大したことに対応し、同12月に東京と京都の2店舗で免税サービスを始めた。観光庁とも連携し、今後も訪日外国人の来店が多く見込まれる店舗で免税サービスを導入する予定だ。

 8日に都内で開いた説明会で井阪隆一社長は、「訪日外国人の数は今後も増える。変化に対応していくことが大切だ」と意気込みを示した。免税サービス対応店舗を視察した久保成人観光庁長官は「免税サービス対応店舗を、全国に拡大してほしい」と期待を述べた。
日刊工業新聞2015年07月10日 建設・エネルギー・生活面
日刊工業新聞記者
日刊工業新聞記者
 政府は2020年をめどに訪日外国人の国内消費を現在の倍、4兆円を目指しています。免税対応店は百貨店のみならず、ドラッグストアやコンビニへと広がってきました。ドラッグストアでは既存店に免税店を併設するような構想を持っているところもあります。コンビニはどんな訪日外国人市場攻略策を考えていくのでしょうか。4兆円市場をめぐって対応が活発化しそうです。

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