ディーゼル車販売、欧州で中止相次ぐ。商機をつかむメーカーは?
電動車シフトも競争激化
自動車メーカー各社が、欧州でディーゼルエンジン車の販売を中止・縮小する動きが止まらない。トヨタ自動車に続き、日産自動車が、新型車にディーゼル車を設定しないことを決めた。各国でディーゼル車に対する規制強化が進んでいることが背景にある。ハイブリッド車(HV)や電気自動車(EV)など電動車両への需要は高まっており、各社の競争が激化する。
日産は欧州で小型車「マイクラ」、スポーツ多目的車(SUV)「エクストレイル」など主力車種でディーゼル車を販売している。今後、新車に切り替わるタイミングで設定をなくす。
トヨタも欧州でディーゼル車の販売を終えると3月発表した。18年に発売する新型車から取り扱いをなくす。SUBARU(スバル)も20年度をめどに全面撤退する方針。ホンダは主力SUV「CR―V」でディーゼル車の設定をやめる。スウェーデンのボルボ・カーなどの海外メーカーもディーゼル車を縮小する方向だ。
ディーゼル車は燃費効率の高さや二酸化炭素(CO2)排出量が少ないなどの利点があり、欧州を中心に普及してきた。一方、有害物質が発生しやすい欠点があり、15年には独フォルクスワーゲンによる排ガス不正が発覚。その後、消費者がディーゼル車を敬遠する傾向が出たほか、各国政府が規制強化に動いた。
英国、フランスの両政府は40年までにディーゼル車とガソリン車の販売を禁止する方針。ドイツでも裁判所がディーゼル車の都市部の市街走行禁止を認める判決を出した。
消費者離れ、規制強化という逆風に直面するディーゼル車に代わり、メーカー各社は電動車を積極投入する。日産はEVと、独自のハイブリッド技術 「e―パワー」車の欧州での販売比率を22年までに40%、25年までに50%に引き上げる方針。同社チーフ・プランニング・オフィサーのフィリップ・クラン氏は「電動化の転換期は20年代にある」と指摘し、「ディーゼル車から徐々に切り替わっていく」と説明する。
トヨタも欧州でHVのラインアップを拡大する方針で、トヨタモーターヨーロッパのヨハン・ファンゼイル社長は「乗用車の顧客ニーズに対する自然な反応だ」とする。
日産は欧州で小型車「マイクラ」、スポーツ多目的車(SUV)「エクストレイル」など主力車種でディーゼル車を販売している。今後、新車に切り替わるタイミングで設定をなくす。
トヨタも欧州でディーゼル車の販売を終えると3月発表した。18年に発売する新型車から取り扱いをなくす。SUBARU(スバル)も20年度をめどに全面撤退する方針。ホンダは主力SUV「CR―V」でディーゼル車の設定をやめる。スウェーデンのボルボ・カーなどの海外メーカーもディーゼル車を縮小する方向だ。
ディーゼル車は燃費効率の高さや二酸化炭素(CO2)排出量が少ないなどの利点があり、欧州を中心に普及してきた。一方、有害物質が発生しやすい欠点があり、15年には独フォルクスワーゲンによる排ガス不正が発覚。その後、消費者がディーゼル車を敬遠する傾向が出たほか、各国政府が規制強化に動いた。
英国、フランスの両政府は40年までにディーゼル車とガソリン車の販売を禁止する方針。ドイツでも裁判所がディーゼル車の都市部の市街走行禁止を認める判決を出した。
消費者離れ、規制強化という逆風に直面するディーゼル車に代わり、メーカー各社は電動車を積極投入する。日産はEVと、独自のハイブリッド技術 「e―パワー」車の欧州での販売比率を22年までに40%、25年までに50%に引き上げる方針。同社チーフ・プランニング・オフィサーのフィリップ・クラン氏は「電動化の転換期は20年代にある」と指摘し、「ディーゼル車から徐々に切り替わっていく」と説明する。
トヨタも欧州でHVのラインアップを拡大する方針で、トヨタモーターヨーロッパのヨハン・ファンゼイル社長は「乗用車の顧客ニーズに対する自然な反応だ」とする。