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LPガスの運用効率化はIoTにまかせて!

NECなど名古屋で大規模実証
 ミツウロコクリエイティブソリューションズ(ミツウロコCS)とNECは、LPガスの配送業務の効率化に向け、今夏から国内初の大規模実証を名古屋で始める。

 ミツウロコCSの全面的な協力を得て、NECが開発した「LPガスメーター指針値提供サービス」を活用し、全国のLPガス事業者・配送事業者向けに提供する。

 各消費者宅のLPガスメーターに省電力の無線通信技術「LPWA」に対応したIoT(モノのインターネット)装置を設置し、LPガスメーターの指針データを遠隔から網羅的に高頻度、低コストで収集する。通信網には京セラコミュニケーションシステム(KCCS、京都市伏見区)が提供するIoT向けLPWAネットワーク「シグフォックス」を主に利用する。

 今回の名古屋での大規模実証は1年間にわたり、数千世帯を対象に実施する。指針値取得の自動化やLPガス容器の配送業務効率化と物流コスト削減の具体的な効果を測定する。また、双方向通信可能な他のLPWA網を一部で利用し、保安面の強化も併せて効果測定を行う。

日刊工業新聞2018年5月11日



KDDIと東洋計器、19年に実用サービス


 KDDIは、東洋計器(長野県松本市)と共同で、IoT(モノのインターネット)向け通信技術「LTE―M」の活用を推進する。IoTを活用したLPガス事業者向けのプラットフォームなどを開発する。LPガス事業者がガスの使用データなどを基にした契約者向け新サービスを2019年頃に提供できるようにする。KDDIはLPガス事業者向けに通信回線のほか、データ分析サービスなどの提供も視野に入れている。

 KDDIと東洋計器は「LTE―M」の活用の共同推進について合意した。東洋計器はガス・水道業界向けの集中監視システムを提供している。両社はそれぞれの知見を活用し、LPガス事業者が契約者に付加価値サービスを提供できるプラットフォームをクラウド上に構築する。低消費電力で広範囲に通信できる「LTE―M」に対応したLPガスメーター用の送信機「IoT―R」も開発する。

 東洋計器は新たなプラットフォームと「IoT―R」の活用により、新ガス料金メニューの提案や利用状況監視による高齢者の見守りサービスの提供などを目指す。

 「LTE―M」の特徴を活用し、LPガス業界で新たなプラットフォームやサービスを訴求していく方針だ。
日刊工業新聞2018年5月11日
葭本隆太
葭本隆太 Yoshimoto Ryuta デジタルメディア局DX編集部 ニュースイッチ編集長
IoTは人的コストを減らす用途で普及しそうです。まだまだ実証系が多いですが。

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