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北京モーターショーは「NEV」一色

北京モーターショーは「NEV」一色

トヨタが北京モーターショーで初公開した「カローラPHV」

 アジア最大級の自動車展示会「北京モーターショー」が25日、北京市で開幕した。中国は政府主導で電気自動車(EV)やプラグインハイブリッド車(PHV)など新エネルギー車(NEV)の普及を図る。成長分野で顧客の目をひこうと日系メーカーもEVやPHVの新型車をアピールする。

 ホンダは中国専用EV「理念EV」のコンセプトカーを世界初披露した。同社初のEVとして2018年内の発売を予定する。ホンダは25年までに20種類以上の電動車を投入する見通しだ。

 日産自動車も18年後半に中国市場向けに発売予定のEV「シルフィ ゼロ・エミッション」を世界初公開した。日産ブランド中国生産する初のEV。同社チーフ・パフォーマンス・オフィサー(CPO)のホセ・ムニョス氏は、シルフィ ゼロ・エミッションが「中国における当社の電動化戦略の新たなステップ」と位置付ける。

 トヨタ自動車はPHV仕様の「カローラ」「レビン」を初披露した。同社初の海外生産となるPHVで19年から現地生産を始める。小林一弘専務役員は「世界で最も電動化が進む中国で、環境戦略を全方位で着実に自信を持って進めたい」と意欲を示した。

 中国は自動車メーカーにEV、PHV、燃料電池車(FCV)の新エネルギー車(NEV)の一定比率以上の製造・販売を義務付ける規制を導入する。比率は19年に10%、20年に12%としNEVの普及を後押しする。中国での新車販売のNEV比率は、16年は2%弱の50万台程度に留まるが、25年には同比率を20%に高め700万台の販売を目指す計画となっている。

 欧州メーカーも機敏な動きを見せる。独フォルクスワーゲン(VW)グループは北京モーターショー開幕の前日、グループ最高経営責任者(CEO)に12日に就いたばかりのヘルベルト・ディース氏が現地入りし電動車に関する戦略を説明した。20年までに15車種、25年までに40車種を投入する計画を示す。
日刊工業新聞2018年4月26日
後藤信之
後藤信之 Goto Nobuyuki ニュースセンター
NEV規制の進展で日系メーカーと中国メーカーや欧米メーカーとの競争がいっそう激しくなることは間違いない。

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