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AIは債務不履行を予測できるか

融資審査の実用化や幅広い銀行業務へ活用、広島銀行が実証実験開始
 広島銀行は、帝国データバンクなどと中小事業者を対象に「人工知能(AI)を活用した融資審査高度化」の実証実験を始めた。2018年9月をめどに、各種企業情報などをAIに学習させ、AIによるデフォルト(債務不履行)の予測モデルを構築する。審査精度や即応性を高め、将来的な活用の可能性を探る。

 実験には両社のほかルートエフ・データム(東京都港区)、日本リスク・データ・バンク(同)が参加する。

 広島銀はすでに財務や口座残高推移の情報で、AI予測モデルを構築しており、今回の実験では、これらに参加各社が持つ商流や大規模データの分析情報などを追加する。性質の異なるデータをAIに取り込むことで精度と汎用性を高める。

 検証後は、AIによる融資審査の実用化や幅広い銀行業務への活用などを検討し、将来はインターネットによる融資にもつなげる。
日刊工業新聞社2018年4月18日
日刊工業新聞記者
日刊工業新聞記者
「予測できない」という回答もできるのでしょうか。その方が個人的には信頼できます。

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