8K画像の内視鏡で世界初の大腸がん臨床試験実施
国立がん研・オリンパスなど4者参画
国立がん研究センターとオリンパスなど4者は14日、8K技術を活用した新しい腹腔(ふくくう)鏡システムを開発し、大腸がんを対象にした臨床試験を始めたと発表した。8K技術のヒトを対象とした臨床試験は世界で初めて。手術の安全性・根治性向上が期待できる。2018年度までに25例の試験を実施し、実用化を目指す。
従来のハイビジョン(2K)の16倍にあたる3300万画素の超高精細映像を活用したもので、8K硬性内視鏡と内視鏡の全体像を見る8Kモニター(写真)、拡大像を見る4Kモニターなどで構成する。85度という広い視野角(2Kは30度)により、患部にカメラが接近する必要がなく、広い手術スペースを確保して機器の干渉防止といった安全性を高める。
同プロジェクトは国立がん研、オリンパスのほか、NHKエンジニアリングシステム(東京都世田谷区)、NTTデータ経営研究所(東京都千代田区)が参画する。
16年度にシステム開発を始め、試作品での動物実験、安全性検査など検証してきた。
研究代表者の国立がん研中央病院の金光幸秀大腸外科科長は、「肉眼と同等以上に見えることで、新しい治療の世界が広がるかもしれない」と期待している。
従来のハイビジョン(2K)の16倍にあたる3300万画素の超高精細映像を活用したもので、8K硬性内視鏡と内視鏡の全体像を見る8Kモニター(写真)、拡大像を見る4Kモニターなどで構成する。85度という広い視野角(2Kは30度)により、患部にカメラが接近する必要がなく、広い手術スペースを確保して機器の干渉防止といった安全性を高める。
同プロジェクトは国立がん研、オリンパスのほか、NHKエンジニアリングシステム(東京都世田谷区)、NTTデータ経営研究所(東京都千代田区)が参画する。
16年度にシステム開発を始め、試作品での動物実験、安全性検査など検証してきた。
研究代表者の国立がん研中央病院の金光幸秀大腸外科科長は、「肉眼と同等以上に見えることで、新しい治療の世界が広がるかもしれない」と期待している。
日刊工業新聞2018年3月15日