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タカタ、東芝・・「陳謝総会」依然くすぶる経営責任問題

東芝の問題発覚、内部通報があったとの見方も
タカタ、東芝・・「陳謝総会」依然くすぶる経営責任問題

記者会見するタカタの野村高田会長(中央)

 タカタ、東芝、東京電力など、経営上の課題を抱える企業の株主総会が25日開催された。株主からは厳しい指摘が相次いだ。タカタは同日午後、2014年12月から社長を兼ねる創業家の高田重久会長がエアバッグ問題で初めて記者会見に出席した。

 エアバッグの大量リコールに揺れるタカタは25日、都内で株主総会を開いた。同社製エアバッグが異常破裂を起こす欠陥で搭載車のリコール(回収・無償修理)が世界的に拡大する問題について、高田会長が株主に謝罪した。同年12月に社長を退いた独自動車部品メーカー出身のストッカー氏は、「本人の希望」(広報部)で取締役からも退いた。また同日午後行われた記者会見に出席した高田会長は「皆さまに改めておわびする」とし、被害者への補償についていろいろな可能性を検討していることを明らかにした。

 一方、東芝も都内で株主総会を開き、冒頭、田中久雄社長は、不適切会計処理に関し「多大なご迷惑をおかけし、心から深くおわび申し上げる。株主や市場から信頼を回復するため、全力を尽くす」と陳謝した。株主からは「(問題の背景には)利益至上主義がある。株価も下がり、情けない」、「最終責任は社長と会長にある。退任するしかない」といった厳しい声が相次いだ。
 
 東芝はインフラ事業を中心に不適切な会計処理が判明し、少なくとも約548億円の営業損失が生じる見通しだ。問題が発覚した経緯として内部通報があったとの見方もある。総会では2月に証券取引等監視委員会から検査を受けたことを明らかにした。

 高田会長兼社長が続投意向「問題に対応し解決するのが私の責務だ」
 タカタの高田重久会長兼社長は25日、都内で開いた株主総会後の会見で、エアバッグの欠陥問題を巡って「関係各位に心配と迷惑をかけ、誠に申し訳ない」と陳謝した。「重い責任を感じる」と経営責任を認めた上で、「問題に対応し解決するのが私の責務だ」と述べ、経営トップを続投する意向を示した。一連の問題で高田会長が会見を開くのは初めて。

 高田会長は「当局や完成車メーカーと問題の対処をしてきて(公の場で)説明する時期を失った。申し訳ない」と重ねて陳謝した。「安全を生業とするのに痛恨の極みだ。問題の解決に向け全社一丸で取り組む」と述べ、原因究明や交換部品の確保など、事態収束を急ぐ姿勢を強調した。

 完成車メーカーとのリコール(無料の回収・修理)費用の負担配分など今後の業績への影響について、「原因究明に至っていない以上、コメントできる段階ではない」と述べるにとどめた。一連の問題では原因究明ができないためにリコール対象台数が世界で広がり日米だけで約4000万台にのぼっている。
 
2015年06月26日 1/3面
明豊
明豊 Ake Yutaka 取締役ブランドコミュニケーション担当
株主総会の出席人数はお土産の中身や有無で左右されるという別の側面もある、、

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