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潜水艦「しょうりゅう」が進水

、川重が19年3月に防衛省へ引き渡し
潜水艦「しょうりゅう」が進水

「しょうりゅう」の命名・進水式

 川崎重工業は6日、防衛省向けの潜水艦「しょうりゅう」の命名・進水式を神戸工場(神戸市中央区)で開いた。防衛省の福田達夫防衛大臣政務官や、川重の金花芳則社長ら約360人が出席した。建造費は約520億円で、同社建造の潜水艦としては戦後28隻目。今後艤装(ぎそう)工事を施し2019年3月に、防衛省に引き渡す。

 同艦はそうりゅう型の10番艦。基準排水量は2950トン、全長は84メートル、速力は20ノット。船体には高張力鋼(ハイテン)と呼ばれる特殊鋼を使用。主動力としてディーゼル機関2基、スターリング機関4基を搭載し、潜航性能を向上した。また、高性能ソナーを装備することで捜索能力などを高めた。
日刊工業新聞2017年11月7日
明豊
明豊 Ake Yutaka 取締役ブランドコミュニケーション担当
川崎重工業は不振が続く造船事業について、2020年度までに国内の事業規模を約3割縮小する構造改革に乗り出している。国内の商船建造を坂出工場(香川県坂出市)に集約し、中国の合弁造船会社に商船建造をシフト。神戸工場(神戸市中央区)は液化水素運搬船などに建造を絞り、潜水艦建造に軸足を移している。 一方、トランプ米大統領は昨日、国製の防衛装備品の購入を増やすよう要求。安倍さんも前向きな発言をしたが、今年には北朝鮮の弾道ミサイル発射に備え、高額な米国製の地上配備型迎撃システムの導入を決定。ステルス戦闘機「F35」や新型輸送機「オスプレイ」なども相次ぎ購入しており、防衛省側は頭を悩ませそう。

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