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金融機関で初。池田泉州銀、産業技術環境局長表彰を受賞 

 池田泉州銀行は、経済産業省が工業製品の標準化規格の策定などに貢献した組織や個人を表彰する2017年度の「産業技術環境局長表彰」を受賞した。差別化できる技術や製品を国内外の顧客に売り込む上で、調達基準となる「性能の評価方法」を標準化することが、採用につながりやすくなる手段の一つとされている。政府は中堅・中小企業の稼ぐ力を高める標準化活動を後押ししており、池田泉州銀が取り組む支援策が評価された。

 工業標準化事業表彰を金融機関が受賞するのは初めて。同行は中小が標準化を活用し、技術力や製品の信頼性を高める取り組みを支援している。経産省は15年11月、産学官と地域金融機関が連携して中小の標準化戦略を促す「標準化活用支援パートナーシップ制度」を創設。同行はパートナー機関としてセミナーや相談会など普及に努めてきた。
日刊工業新聞2017年10月30日
川上景一
川上景一 Kawakami Keiichi JEITA 常務理事
池田泉州銀行が、平成29年度工業標準化事業表彰・産業技術環境局長表彰を受賞した。金融機関で初めてということで、喜ばしい。これまで、同行が支援した事例は、自社製品の性能評価方法を標準化して、市場での差別化を図るというものだ。支援を受けた中には、大学と連携して標準化に取り組む企業の事例もある。同行が取り組んできた、産学連携を支援・助成し、企業を育てて地域を振興する事業とも相まって、「産学官金連携」が進むことを期待したい。

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