日産、全工場で出荷停止 無資格検査、追浜・栃木・九州でも
日産自動車は19日、国内向け車両の完成検査について、9月に再発防止策を講じて以降も一部工場で無資格の従業員による検査が行われていたことが判明したと発表した。これに伴い、国内全6工場の車両の完成検査業務と出荷および登録を停止する。完成検査工程を是正し、対象車両は無料の回収・修理(リコール)を届け出る予定。西川広人社長は「日産を信頼していただいている皆さまに、深くおわび申し上げる」と陳謝した。
追浜工場と栃木工場、日産自動車九州、日産車体の湘南工場の計4工場で、完成検査の一部工程を別のラインで行い、その際に無資格の従業員が携わっていた。9月の完成検査不備の発覚以降進めている第三者を含めた調査によって判明した。西川社長は「課長と係長とのコミュニケーションのギャップがあり、そこに落とし穴があった」と説明した。
今後、完成検査ラインの編成を戻すほか、セキュリティーゲートを設け、完成検査員以外の従業員が立ち入れないようにするなど、「業務再開には非常に慎重に取り組む」(西川社長)。また約3万4000台のリコールを届け出る予定で、費用は10億円弱と見られる。
追浜工場と栃木工場、日産自動車九州、日産車体の湘南工場の計4工場で、完成検査の一部工程を別のラインで行い、その際に無資格の従業員が携わっていた。9月の完成検査不備の発覚以降進めている第三者を含めた調査によって判明した。西川社長は「課長と係長とのコミュニケーションのギャップがあり、そこに落とし穴があった」と説明した。
今後、完成検査ラインの編成を戻すほか、セキュリティーゲートを設け、完成検査員以外の従業員が立ち入れないようにするなど、「業務再開には非常に慎重に取り組む」(西川社長)。また約3万4000台のリコールを届け出る予定で、費用は10億円弱と見られる。
日刊工業新聞2017年10月20日