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メルマガ「まぐまぐ」、エボラブル傘下へ。旅行サービスと相乗効果狙う

再生ファンド・HNCの元で成長軌道に戻る
メルマガ「まぐまぐ」、エボラブル傘下へ。旅行サービスと相乗効果狙う

まぐまぐ公式フェイスブックページより

 再生ファンドのニューホライズンキャピタル(NHC、東京都港区、安東泰志会長兼社長、03・3519・1260)は、保有するまぐまぐ(東京都品川区)の株式をエボラブルアジアに売却する。譲渡額は11億円強で、エボラブルはまぐまぐの株式の約85%を取得し子会社化する。12日に正式契約する。メルマガ最大手のまぐまぐは約750万人の会員数を持ち、エボラブルは自社の旅行チケットサービスと相乗効果を狙う。

 NHCは2014年3月にまぐまぐの経営権を取得した。当時、知名度は高かかったが、ソーシャルメディア型の広告モデルへの転換が遅れていた。社長をはじめ経営体制を刷新、新しいウェブメディアを立ち上げたほか、メルマガも質の改善により広告収入が増加、成長軌道へ戻りつつある。17年9月期の業績見通しは売上高約5億7000万円、営業利益1億6000万円。

 NHCは出口戦略を検討する中で、複数社から興味を示されたが、最も条件が良く、まぐまぐの経営陣とも今後の方向性が一致したエボラブルと合意に至った。750万人のメルマガ会員数のうち8割が40歳以上の男性で、エボラブルの中心顧客層とも重なるという。

日刊工業新聞電子版2017年9月12日
明豊
明豊 Ake Yutaka 取締役ブランドコミュニケーション担当
ニュースイッチファシリテーターの安東さんのところの案件です。エボラブルの「AirTrip(エアトリップ)」への導線としても有効活用できるのではないか。

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