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ゼンマイ駆動が中国富裕層の心を刻む!シチズンが機械式腕時計を増産

今年度中に30億円投資し生産量を2割アップ。インバウンド消費や北米市場が伸びる
ゼンマイ駆動が中国富裕層の心を刻む!シチズンが機械式腕時計を増産

「シチズン」ブランドの機械式腕時計

 シチズンホールディングスは機械式の腕時計と外販用ムーブメント(駆動装置)の生産量を2割程度高める。主に国内工場の設備増強を目的に、2016年3月期中に30億円近くを投資する計画。機械式の人気の拡大に対応し、供給力を確保する。各工場で老朽設備の更新なども進め、増産と製造革新を同時進行させることで競争力を底上げする。グループ内で手がける工作機械の活用も加速させる。

 腕時計製造子会社のシチズン時計マニュファクチャリング(埼玉県所沢市)が、国内拠点を主な対象に新規設備の導入を進める予定。得意とする10万円以下の中価格帯品を中心に生産能力を高める。老朽化した機械を先端設備に置き換えることで生産効率向上につなげるのも狙い。子会社のシチズンマシナリー(長野県御代田町)が展開する自動旋盤も従来以上に採用する。ムーブメントは自社製品向けのほか、外販向けにも増産し、世界的な需要拡大に応える。

 機械式はゼンマイで駆動する伝統的方式で、メーカー各社が持つ製造文化の結晶として従来から愛好家らに人気。電池駆動に比べ製造が難しいこともブランド価値を高め、近年は一般消費者の間でも脚光を浴びている。特に国内のインバウンド(訪日旅行)消費をけん引する中国の富裕層に人気が高く、需給の逼迫(ひっぱく)もみられるという。シチズンHDの時計事業は16年3月期売上高が前期比7・4%増の1850億円となる見通し。

 インバウンド消費、北米市場の開拓などを増収要因に見込んでおり、機械式の増産を需要の取り込みを見据えた重点施策に位置付ける。
明豊
明豊 Ake Yutaka 取締役ブランドコミュニケーション担当
時計に限らずアイフォーン、アップルの対極的なものを作れば売れるのではないか。

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