エプソン、「時計」のイメージを植えつけられるか?新ブランドで高度技術を訴求

 セイコーエプソンは、9月に発売するアナログ腕時計の新ブランド「TRUME(トゥルーム)」に合わせて、量販店数十店に同社専用ブースを開設する。技術説明の担当者を配置し、位置センサーなど高度なセンシング技術やムーブメント技術、高精度な加工技術を訴求する。製品のこだわりを訴えて時計ブランドとしてのエプソンのイメージを定着させる狙い。時計でのブース設置は、同社として初めて。

 東京や大阪、名古屋といった大都市を中心に、ブースを設ける店舗を選定する。セイコーエプソンの全技術を結集したトゥルームや、機械式時計の「オリエントスター」などを紹介する。創業以来培ったムーブメント技術や、水晶振動子などによる高度なセンシング技術といったこだわりを伝えるため、各店に技術を解説できる担当者を配置する。
最新の腕時計「TR−MB8001」(左)と「エクスパンデッドセンサー」

 時計は嗜好(しこう)性の強い商品で、消費者は自分らしい1本を求める人が少なくない。そこで、エプソン独自の技術を使って個性のあるブランドを作れば、一定の支持者を得られると判断した。

 トゥルームは、センサー融合技術で高精度に計測した位置や気圧、高度、方位などの情報をアナログ針で表示。チタン合金に光沢感を持たせたパーツ加工など、外観にもこだわった。最先端のアナログ時計を追求した。

 エプソンは家庭用プリンターなどで知られるが、時計は創業時の事業であり、歴史は長い。開発や製造の全てを自社で行い、技術伝承にも注力している。一方、センサーはロボットにも使われている。

日刊工業新聞2017年8月8日

昆 梓紗

昆 梓紗
08月08日
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エプソンの時計というと、ウェアラブル端末や電子ペーパーを使った「スマートキャンバス」というデジタル寄りのイメージがありました。
時計は「ブランド買い」する人も多く、どこまで世界観に引き込めるかが勝負です。

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