ソニー流モノづくりを世界へ!まずはスマホ向け標準実装ラインをタイに導入

 ソニーは一般消費者向けエレクトロニクス製品で、生産技術の標準化を加速する。日本で高めた生産技術を海外の生産拠点へ横展開する取り組みを強化し、技術力の底上げや製品の品質向上を図る。まずはスマートフォン向けで、日本で構築した標準実装ラインをタイの生産拠点へ順次導入する。標準化ラインへの切り替えで、歩留まりやリードタイムの改善につなげる。

 日本国内の生産やグローバルの生産管理などを手がける子会社「ソニーグローバルマニュファクチャリング&オペレーションズ」(SGMO、東京都港区)が主導する。スマホ向けの標準実装ラインは、高密度実装技術などを開発する稲沢サイト(愛知県稲沢市)が構築した。複数の先端装置を独自のプログラムで組み合わせており、生産効率の改善や省人化につなげられる。

 タイの生産拠点に標準実装ラインを設置するのは初めて。2017年から順次導入する。タイでは基板実装から組み立てまで、垂直統合型でスマホの生産を行っている。既存の実装ラインを標準化ラインに置き換えることで、歩留まり向上などが見込める。

 SGMOは16年から、全事業所を対象にした標準化活動を始めた。今後は日本で作り上げた高度な生産技術やプロセスを、海外の拠点に展開する仕組みを定着させる。従来は工場ごとに独自の装置などを選んでいた。スマホやオーディオ、デジタルカメラなどのエレクトロニクス製品を対象に、生産技術の底上げと品質向上、生産効率の改善につなげる。

日刊工業新聞2017年2月22日

政年 佐貴惠

政年 佐貴惠
02月23日
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ソニーの改革がモノづくりにも広がってきた。しかしそのベースには過去に行ったとても厳しい拠点の統廃合がある。関係者が「痛みを伴うという言葉では表せないくらい」と言うほどの苦しい時期で、日本の製造拠点の意義とは何かを真剣に突き詰めたという。新興国の賃金上昇や地産地消など生産のあり方が変わってきている中、グローバルレベルでの生産技術の標準化は変動への対応力を高めることにもつながりそうだ。

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