「もしも突然、日本電産のモーターがなくなったら」

ジワジワとロボットで存在感を高める

 日本電産は無人搬送車「S―CART」と6軸ロボットアームを組み合わせた移動作業用ロボットを開発した。85キログラム以下の荷物などをつかんで搬送できる。物流倉庫内のピッキング作業など軽作業への利用を想定し、顧客に提案を始めた。無人搬送車をベースとする産業用ロボットのラインアップを拡充し、2020年までに売上高300億円規模の事業とする。

 無人搬送車は100キログラムまでの荷物を搬送できる。電池駆動式で1時間の充電で8時間の駆動が可能。レーザーセンサーで障害物を回避しながら登録した経路を移動できる。倉庫内に磁気テープを使った経路を設置しなくて良いため、導入時や作業変更時の作業が容易になる。ロボットアームなどと組み合わせるとパレット搬送だけでなく、ピッキングなど作業の幅が広がる。

 無人搬送車とロボットアームはそれぞれ別のグループ会社の商材で、無人搬送車単独の売上高目標は17年度5億円。今後、グループ内のさまざまな部品やデバイスを組み合わせたモジュール型製品を増やし、事業規模を拡大する計画だ。

日刊工業新聞2017年1月12日

尾本 憲由

尾本 憲由
01月12日
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永守さんの派手なパフォーマンスばかりが注目されるが、日本電産そのものは結構、地道な事業の集合体。ロボットへの取り組みも同様。モーターから始まり、関節に使われる減速機、そして無人搬送車へと段階を踏んできた。今後、どこまでロボット市場に食い込んでいくのか? 日本電産は年末から「もしも突然、日本電産のモーターがなくなったら」をテーマとしたCMを放送し、同社のモーターがいかに身の回りに普及しているのかをアピールしているが、ロボットでも同じストーリーが実現する可能性は高そう。

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