キヤノンが車載カメラに参入。すでに自動車メーカーと交渉

自動運転向け需要狙う「市場は大きい」(御手洗会長兼CEO)

 キヤノンの御手洗冨士夫会長兼最高経営責任者(CEO)は10日、日刊工業新聞社の取材に応じ、2018年までに車載カメラモジュール事業に参入する方針を明らかにした。自動運転などにより拡大する車載カメラの需要を狙う。すでに自動車メーカーと交渉し、準備を進めている。将来の事業目標は未定だが「市場は大きい」(御手洗会長兼CEO)と期待を語った。

 光学技術や画像処理技術を生かし、性能とコストの両面で競争力の高い製品を投入する。同社は産業分野で画像センサーの外販も行う予定だが、レンズなどを組み込んだカメラモジュールまで手がけることで、より競争力を高められるとみている。

 車載カメラは自動運転車のセンサーとして、需要の拡大が見込まれており、国内外のメーカーが事業拡大に取り組んでいる。競合相手は多いが、性能向上も求められているため、自社の高度な技術を活用すれば商機があると判断した。

 キヤノンは既存事業の成長が鈍化する中、監視カメラや商業印刷、メディカルなどの新事業の育成を進めている。16年12月には東芝メディカルシステムズ(栃木県大田原市)の買収を完了し、次の成長に向けて布石を打った。「足元の為替水準が続けば、17年度の売上高4兆円(16年度見込み3兆3600億円)も不可能ではない」(御手洗会長兼CEO)という。車載カメラを含めて、新規事業の育成を加速させる。

日刊工業新聞2017年1月11日

明 豊

明 豊
01月12日
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キヤノンが自動車分野にどこまで本気に乗り出すのか気になるところ。センサーは自社技術を持つが、販路や品質基準などを確保するならM&Aは当然視野に入っているだろう。

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