求む!AI、IoTの技術者。ダイキンが空調強化へまず100人

社内外、国内外から集約

 ダイキン工業は人工知能(AI)関連の技術者を大幅に増強する。2017年度内にAIやIoT(モノのインターネット)分野に特化した技術者100人を社内外から集める方針。同社は空調機器の制御や保守点検サービスでAIとIoTの活用を見込む。早期の事業化に向け、競争が激しいAI・IoT分野の人材獲得を急ぐ。

 外部からのキャリア採用や、社内育成による他分野の技術者の転向でAI技術者を増やす。集めた技術者は、主に同社の研究開発拠点「テクノロジー・イノベーションセンター(TIC)」(大阪府摂津市)に配置する。

 国内外から広く募る方針で、AI技術者育成に関し大阪大学など近隣の大学との連携も検討する。海外は米シリコンバレーにあるTICの分室が主な窓口となる。また、中国の清華大学など海外の大学との間に構築したネットワークも活用する。

 TICは国内外の企業や研究機関との共同研究を通じ、サービスや商品開発を目指すオープンイノベーション拠点。11月に開設1周年を迎え、空調機器の制御や快適な空間作りなどのテーマで成果創出を目指している。これまでにNECやNTT西日本、ABEJA(東京都港区)などと共同研究に関し提携しており、いずれの研究でもAIやIoTの活用が中核テーマとなる。

 ITの革新が加速する中、各企業がAI・IoT分野の技術者獲得を進めている。空調機器などの製造技術に強みを持つダイキン工業でもソフトウエア技術者の活用と育成が課題となっている。TICで外部の技術者と交流しながら、並行して自社の技術者の層も厚くする。

日刊工業新聞2016年12月13日

尾本 憲由

尾本 憲由
12月13日
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研究開発でAIやIoTは最もホットな分野。ダイキン工業に限らず、あらゆる企業が人材を血眼になって探している。当然、学生の進路選択にも影響を与えずにはいられないだろう。その一方で気になるのは、昔ながらの地味な技術分野だ。目新しい分野にあまりにも人材が集まりすぎると、かえってモノづくりの足腰が弱ってしまわないかと、余計なことかもしれないが心配になってしまう。

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