白鳥は不死鳥か。市民クラブ“冬の時代”

 稲刈りを終えた水田で、エサを探す渡り鳥が見られる季節になった。ラムサール条約の登録湿地である瓢湖(新潟県阿賀野市)にも例年通り、白鳥がやってきた。

 北天に輝くはくちょう座の二重星「アルビレオ」をチーム名の由来とするプロサッカーのアルビレックス新潟。今季はJリーグ1部(J1)で苦戦しており、降格の瀬戸際にいる。

 日韓ワールドカップの開催が決まった20年前、大企業を母体としない市民クラブとして誕生した。2003年のJ2優勝時には一試合で4万人もの観客を集めるほど地元に愛され、J1昇格を果たした。

 草創期から運営に携わった会長の池田弘さんは、大学や専門学校を経営するNSGグループ(新潟市中央区)の代表。日本ニュービジネス協議会連合会の会長でもある。著書『かなえる力』(東京書籍)で、クラブを「地域の人が刺激を受けて夢を描いたり、その夢を実現したりする場所になっている」と語る。

 しかしいま、市民クラブは“冬の時代”だ。15年には草分けである清水エスパルスと、新興の松本山雅FCがJ2に去った。残りは2試合。真冬の瓢湖を軽やかに舞う白鳥のように、連勝で来年も晴れ姿を見せてほしいと地元ファンは祈っている。

松木 喬

松木 喬
10月26日
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2003年のJ2最終節、ホーム・ビッグスワンの観衆は4万人。「J2とは思えない」観客の中で優勝・昇格を決めました。当時は広島、川崎とJ2優勝・J1昇格を争っていました。今や広島、川崎はJ1上位の常連。12年は夏ぐらいからずっと降格圏でしたが、ビッグスワンでの最終節で勝利し、ガンバ大阪、セレッソ大阪との残留争いを制しました。翌13年、6万人の観衆となった適地で、優勝がかかった横浜を破ったゲームは圧巻でした。13年の新潟は強く、川又、東口、田中亜士夢がいました。16年シーズン残りの対戦は大阪、広島。どれも大企業系クラブです。最近のJリーグは大企業系が強いですね。

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