ニュースイッチ

しまむらが靴専門店「ディバロ」で大量出店モデル開発へ

不採算店整理の一方、内装、運営など全面見直し
しまむらが靴専門店「ディバロ」で大量出店モデル開発へ

カジュアル衣料専門店を核に、靴や紳士服など専門店の業務展開を強化(ディバロが入る店舗)

 しまむらは、グループの靴専門店「ディバロ」の抜本的なテコ入れに乗り出す。不採算店を整理した上で、運営方法や内装も変更した新型の店舗を開発する。この新型店舗をテコに、「200店、300店を展開できる」(野中正人社長)チェーンに作り替える方針だ。また、今後はスポーツウエアや紳士服を中心とした専門店の開発も検討する。主力のカジュアル衣料専門店「しまむら」を核に、専門店の業態展開を強化する。

 ディバロは現在、首都圏などを中心に展開している。しまむらは今期(2017年2月期)、ディバロの不採算店を整理して11店体制とした一方、新型店舗を開発する。新型店舗は、運営の仕組みや商品政策といった従来の手法を見直すほか、内装も刷新する。

 カジュアル衣料専門店の「しまむら」は、全国に1300店以上を展開している。同社は「しまむらについては、まだまだ出店の余地がある」とみる。だが、最近ではしまむらとグループのベビー・子ども用品専門店などとの共同出店も増えている。

 さらに、靴専門店の再構築やスポーツウエア、紳士服の専門店なども開発して、グループの相乗効果を引き出す。家族連れなど幅広いニーズに対応できるように、専門店の展開を拡充する意向だ。
日刊工業新聞2016年9月23日
日刊工業新聞記者
日刊工業新聞記者
「しまむら」の店舗も全国に1300店。まだ都内などのほか出店余地があるといいますが、次の業態育成は必要です。靴はユニクロを展開するファーストリテイリングも製造小売業(SPA)的な商品に力を入れましたが、その後拡大の話は聞かれません。衣料品と同じようにサイズ、カラーが多様で、品ぞろえ、販売や在庫管理の難しさはあるのでしょう。新型「ディバロ」は200店、300店と出店を加速できるか。しまむらのもう一段の成長にも影響しそうです。

編集部のおすすめ