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喫煙者、さらに肩身狭く?超コンパクトな1人用喫煙ボックスが登場

菱熱工業が工事不要の組み立て式を発売。消臭効果も高める
喫煙者、さらに肩身狭く?超コンパクトな1人用喫煙ボックスが登場

右が「組立式分煙装置」

 菱熱工業(東京都大田区、近藤貢社長)は、組み立て式の1人用喫煙ボックス「組立式分煙装置」を発売した。コンパクトサイズのためオフィスや事務所に設置でき、喫煙者が喫煙所へ移動する時間を削減できる。価格は1セット20万円で、送料は2万円(いずれも消費税抜き)。2年以内に1万台の販売を目指す。

 組立式分煙装置はドライバーさえあれば組み立てられる、簡単な構造。大規模な工事が不要で、設置スペースはあるが工事スペースがない場所にも導入できる。また、設置後の移動も可能だ。今後、たばこの販売許可を得るために喫煙所の設置が必要なドラッグストアなどにも提案し、導入を狙う。

 ボックスの天井部分に光触媒フィルターを設置し、たばこのにおいをとる。消臭剤もセットになっており、2―3分ほどでにおいは消える。装置の外にはにおいがもれない。さらに灰皿を小さくしており、こまめな交換を必要とすることで消臭効果を高めている。

 オフィスや現場に1人で喫煙するスペースを設け、移動時間や喫煙時間を減らす。喫煙者と非喫煙者で問題となる、休憩時間の格差を是正したい企業などに貢献できると見る。また、仕事をしている横で吸うことになるため、吸う本数の減少も期待できるという。

 同社は神奈川県の受動喫煙防止条例に合わせて簡易喫煙ボックス「エンジョイスモーキング」を製品化した実績がある。これを改良し、工事不要の喫煙ボックスを開発した。
日刊工業新聞2016年9月15日
明豊
明豊 Ake Yutaka 取締役デジタルメディア事業担当
喫煙者ではないが、閉所恐怖症の自分はこの中に入るのは無理です。

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