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工作機械受注、32カ月ぶりに1000億円割れ。ついにこの日が来た!

景気悪化のシグナル?期末明けという不運が重なり、5月の数字を注視
工作機械受注、32カ月ぶりに1000億円割れ。ついにこの日が来た!

米国では設備需要に一服感も出てきた(15年にイタリアで開催されたEMOショー)

 工作機械の4月の受注が速報値で32カ月ぶりに1000億円を割り込んだ。日本工作機械工業会(日工会)が16日発表した4月の受注実績は、前年同月比26・4%減の991億4700万円だった。月間受注額1000億円は業界の健全水準の目安とされる。2014年に過去2番目、15年に同3番目と高水準の受注環境が続いたがここにきて潮目が変わる兆候が出てきた。

 1000億円割れは13年8月以来。輸出が同30・1%減、国内は同19・7%減と大きく落ち込んだ。海外では北米で設備投資に一服感が見られる。

 国内需要は期末明けと、設備投資を支援する政府補助金の採択待ちという二つの要因が重なって減少した。政府補助金は6月に採択されるため、ひとまず発注を控える動きがあるとみられる。7月から補助金効果が本格化し、秋前まで効果の継続が期待できそうだ。

工作機械20社の今期見通しは?



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日刊工業新聞2016年5月17日
日刊工業新聞記者
日刊工業新聞記者
ついにこの日が来てしまいました。16日、日工会から会員各社に1000億円割れの一報が入ると業界はザワつきました。 工作機械受注は昨年の上海ショックあたりから勢いが弱まったものの1000億円台をキープ。年初に世界経済の不透明感が増しても踏みとどまってきました。3月には1200億円弱まで持ち直したのですが、堪え切れませんでした。 外需が米国頼みの様相の中、内需が全体の底上げに寄与してきました。ところが4月に補助金待ち、期末明けという不運が重なりました。これが1000億円割れの大きな要因のようです。理由は本当にそうかー。少なくとも決算明けとは言えない来月の実績で、大方分かるかもしれません。(日刊工業新聞社編集局第一産業部・六笠友和)

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