雑踏でも人の声を的確に聞き分けます!富士ソフトがサービスロボ向け技術

「PALRO」に搭載、外販も。四つのマイクとソフトでクリアな声を取り出す

 富士ソフトは四つのマイクとソフトウエア制御を組み合わせ、雑踏などでも的確に聞きたい音を拾う技術を開発した。コミュニケーションロボットに適用することで、人間の声を的確に聞き分ける能力をもたせる。2016年度をめどに同社が提供するサービスロボット「PALRO(パルロ)」に搭載するほか、他のロボットメーカーなど向けの外販も検討する。

 設置した四つのマイクの位置の違いから、それぞれのマイクに音が届く時間の微妙なズレが生じる。そのズレから音の方向を把握して、聞きたい人の方向へマイクを向ける。

 さらに、マイクと聞きたい人の距離も位置のズレから抽出。ソフト制御により、対象の人の後ろの音を低減しクリアな声を取り出す。リアルタイムで聞きたい声を取り出す一連の作業ができることも特徴という。

 従来のパルロは周辺の音を低減する機能を搭載しておらず、ヒアリング力の向上が課題だった。

 今回の技術は複数のマイクとコンピューターがあれば実現可能で、ロボット以外の活用も期待できる。ただ、現状でも完璧に聞き取れるわけではなく技術の磨き上げが必要という。

 コミュニケーションロボットは実社会での活用が求められ、雑踏など周辺の雑音が大きい場所でも聞きたい音を拾う技術が求められている。

日刊工業新聞2016年3月16日 ロボット面
日刊工業新聞社電子版

政年 佐貴惠

政年 佐貴惠
03月17日
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音声入力が普及してきた今、音声を聞き分ける技術はロボットだけでなくあらゆる場所で活用できそうだ。合わせて言葉の意味を即座に解析して返答する技術の高度化も重要。ペッパーもそうだが、擬人化された機械に話しかけて間があると違和感や恥ずかしさのようなものを感じてしまう。コミュニケーションロボットが身近になる社会には、ロボットの応答性は欠かせない。こう見るとSiriってやっぱりすごいですね。6月に発売されるというシャープのロボホンはどうなるだろう。

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