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セブン―イレブンも“ホットラテ”に参入

入れ立てコーヒーの女性集客の切り札。コーヒー経済圏の拡大も
セブン―イレブンも“ホットラテ”に参入

セブン―イレブンは8億5000万杯の目標を設定している

 セブン―イレブン・ジャパンは入れ立てコーヒー分野でホットの「カフェラテ」市場に参入する方向で検討を始めた。一部店舗で実験を始めている。同社では入れ立てコーヒーを年々拡大している。女性に人気のカフェラテに参入すれば、さらに新規に女性客の集客も期待できると判断した。カフェラテの発売時期は未定だが、今後ラテ導入に合わせ、関連のスイーツの開発なども行う見通しで店内で“コーヒー経済圏”を拡大していく。

 同社では現在、「アイスカフェラテ」を江崎グリコと組み開発、全国発売している。しかし、ホット「カフェラテ」は大手コンビニチェーンではローソンとファミリーマートが先行していた。そこに昨年、セブン―イレブンがアイスに参入、“ホット”への参入時期が焦点となっていた。

 現在複数の店舗で実験を繰り広げており、発売時期や価格については明言していないが、遅くても年内には参入するのではないかとみられている。アイスへの参入が昨年6月からで、価格はレギュラーサイズ税込み180円だった。ホットも同等程度の価格設定になるとみられている。

 「カフェラテ」は女性客に圧倒的な支持を得ているといわれ、入れ立てコーヒーの差別化の手段になる。このため、ホットラテ導入に合わせ、関連商品であるスイーツ系の商品も強化する見通し。

 同社の今年度(16年2月期)の入れ立てコーヒーの販売数は8億5000万杯を目標にしている。
 
日刊工業新聞2016年2月16日 生活面
日刊工業新聞記者
日刊工業新聞記者
セブンがいよいよカフェラテ(ホット)の実験を始めました。女性客に支持されているラテで新規の入れ立てコーヒーファンを増やそうという狙いです。すでに、ローソンやファミマは先行していますが、今後は入れ立てコーヒーを軸とした店内のコーヒー経済圏をいかに築くかの勝負となりそうです。

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