製薬会社のコールセンター、電話の相手は「ワトソン」!

木村情報技術が2018年春の事業化目指す

 木村情報技術(佐賀市)は、製薬会社のコールセンター向けに、話された問い合わせに返答するシステムの開発に乗り出す。事業化は2018年春を予定。既存顧客の製薬会社50社を中心に売り込む。

 システムは、コールセンターのオペレーターを補助する機能として用いる。よくある質問のほか、医療関連文献などを学習して答える。システム運用でコールセンターの業務を効率化できるほか、適切に回答することによる顧客満足度の向上が図れる。

 開発するのは当面、医療用医薬品向けシステムとし、その後にOTC医薬品(大衆薬)や機能性食品を扱う企業向けも開発する。将来は得られた知見を生かし、医師や薬剤師など医療従事者向け業務支援システムの構築も検討する。

 開発に生かすためソフトバンクと「IBM Watson(ワトソン)日本語版」のエコシステムパートナー契約を結んだ。「IBMワトソン」はクラウド上のデータを分析、話した言葉を理解して返答するシステムで、学習機能を持つ。

 木村情報技術は自社開発システムを用いた製薬会社向けウェブ講演会の運営や配信サービスを手がけている。木村社長は「人工知能は電話対応に適している。返答時間の短縮、質の向上に貢献できる」と意気込んでいる。

日刊工業新聞2016年1月22日地域経済面

三苫 能徳

三苫 能徳
01月31日
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医薬品という安全に直結する分野ですが、どのあたりまで自動化できるシステムにする構想なのか気になります。薬の品番や名称さえシステムがきちんと認識できれば、誤った情報を提供するリスクは下げられそうですが。

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